☆Reproduction 休眠から再生へ



 1991年式で2型に移行しているモデルだが、積算走行距離は77,000kmと、96年式のBLUEらすかるを発見したときよりも、走っていない。最初のオーナーが手放したのは、2003年から04年頃だと思われる。
 この手の車だから、多少の擦り傷は当然、ある。が、最低でもカーポート下で管理されていたらしく、塗装の劣化は少ない。
 幌と幌用フレームのテンションは、申し分ないレベルだが、リアウインドパーツのほころびや、ウインドフィルムの劣化は著しい。これは樹脂部分なので仕方がない。これらは納車時までに修繕を施してくれるという。
 少なくとも2年間は休眠状態にあった。そちらのほうが心配事としては大きい。バッテリーが降ろされていたため、初見時はエンジンを始動できなかった。目視では特に問題はなさそう。このコンバーチブルを保管していた車屋さんによれば、エンジン、トルコンとも極めて静かだということで、掲げられている車体価格で納得すべきかと、状態確認は完了させた。価格はこのあと、さらに多少の値引きを受ける。
 どのみち、これからの運用の方が、前オーナーのときよりも過酷だと思われる。それらの条件を差し引きすれば、状態も程度も上物と判断した。BLUEらすかるの半額、先代らすかるの10%という乗り出し価格で、これはつくばーど所有となった。そして休眠は終わり、再生が始まる。