☆Replace 交換・・・というより入れ直し



 2000kmを走った。クーラントが漏れているような焼けたにおいがしたので、点検してみると、リザーバータンクに残っていたはずの冷却液まで無くなっていた。ラジエターキャップも指定圧力を得られなくなっていた。ラジエター内部の冷却液は、かろうじてオーバーヒートせずに済む量だけ。経路が不明だが、ウォーターポンプ上に冷却液が漏れて溜まっていた。
 アッパーホース側から流れたのかと思ったが、ホース側は乾燥している。液体パッキンを注入して様子を見ることにした。だがこれは、ウォーターポンプのシール劣化のような気がする。
 念のためにエンジンオイルとATFの状態をチェックする。これは納車整備が行われている・・・はずだったが、もしやという予感は的中で、オイル量は注ぎ足されていたものの、状態は最悪。いくら2年間不動車であったとしても、納車時に交換したオイルが2000km程度の走行で、ここまで劣化する
もんか。
 ATFは当然ながら、交換されていないようだ。
 記録簿によれば最後の交換から3年。距離にして30000kmちょっと。これはフルードの状態に符合する。
 やれやれ、やっぱりそういうものかと、納車時に疑ってかからなかったことを自嘲。しかし、なんでもかんでも疑いの目で見るのも、いやなのだ。新車じゃあるまいし、この2000kmは状態を見るための期間でもあったのだから。
 前所有者が頓着せずに、ATFを一度交換していたのは不幸中の幸いだった。80000kmに達しているため、ここまで無交換の場合、ATFを入れ替えるとトルコンの調子が悪くなるという説もある(理屈はわかるが、本当なの?)
 入れ替え後のトルコンの動作には問題はなく、シフトショックの変調も、いまのところ生じていない。
 エンジンオイルの交換も加えれば、走り出して1000kmあたりから大きくなっていたノイズは、そこそこ軽減されている。
 ここまでくると、デフオイルもブレーキフルードも疑ってかかるべきだし、パワステフルードはもう間違いなくそのままであろう。クレーム? いまさら顔をつきあわせるのもばかばかしい。授業料として考えれば安上がりだ。ディーラーレベルのようなわけにはいかない。それを思うと、あのぼろぼろのBLUEらすかるを整備した練馬のスズキ中古車センターは、あらためて良い仕事をしていたのだと認識させられる。