☆Regulate 大径タイヤ(やや大径)の装備に伴う調整



 1600ノマドのユーザー、かーたさんがエスクードからミニバンに乗り換えることとなり、シン大尉のENCOUNTER02にて、パーツの引き継ぎが行われた。ぷらすBLUEはそのとき、まだ納車されていなかったため、15インチホイールとタイヤを何に使うのか? と物議を醸したとかしなかったとか。
 その15インチホイール(エンケイ:発売元、キョーホー)と、デューラーAT693(右)、純正ホイールとデザートデューラー682(1991年当時のもの)との大きさの違いは、歴然としている。さすがに682はスペアタイヤのみで、実際に履いているタイヤはデューラーH/T684の純正サイズ。具体的には以下の寸法差がある。
H/T684
サイズ195/80R15 96S 外径688mm タイヤ幅204mm
A/T693(693のサイズ一覧がなかったので、694で比較)
LT215/75R15 100/97S 外径712mm タイヤ幅218mm
 外径に関しては24mm程度の差なので、ちょこっと車高が上がって良い感じになる。問題はタイヤ幅。見た目からも、フェンダーのタイヤハウスラインと絶妙な面イチなのがわかる。ということは、太くなった14mm分が内側に影響してくるのだ。
 「はい、末切りすると当たります。それは気をつけてください」
 とは、引き渡しの際のかーたさんのアドバイス。
 タイヤ交換の後、ちょっと走らせてみる。693は先代らすかるで使ったことがあるので、ロードノイズやゴツゴツ感は記憶していたとおりで、気にならないレベル。むしろ山の少なくなっていた684よりも、肉厚もある分、好みの乗り心地になった。
 ただし、かーたさんのアドバイス通り、緩やかなターンでは発生しないが、タイトターンの際、フルステアリング近くで「ゴリゴリ」という振動が現れた。ぷらすBLUEの場合、右コーナーは左コーナーよりも顕著に出ている。これもかーたさんのノマドのときのエピソードと同じである。 
 そのままいつものタイヤ館つくば谷田部店まで試走し、ドック入りしてリフトしてロック・トゥ・ロックさせてみると、アームとホイールが接触していた。ハンドル切れ角を抑えるため、ステアリングストッパーをいじってもらおうと思ったが、
 「5mmばかり、アームを削っちゃいましょう」
 店長の即断で作業開始。その他アライメント補正の必用はなさそうで、削り取り作業は20分程度で終了。バリを削り取ったようなレベルで、アーム側にはほとんど変化はない。錆び止めと上塗りを施してもらい、調整は完了した。
 このホイールは、APIOがパリダカールラリーに出走したエスクードに組み付けていたことで有名になったもの。
 かーたさんはAPIOが使い始める以前からこのホイールをはいて走っていた。「そこが重要ですよね」と、古いエスクード仲間は談笑する。
 そんな楽しいエピソードを持つホイールを、ぷらすBLUEが受け継ぐことができたのは、やっぱり嬉しい。