☆Recaro シートを手に入れた


 エスクードシリーズの、TA01系に使用されているシート(前席)は、サイドサポート部分がなんとなくバケット風の形状をしており、スレンダーなドライバーだとそれなりにサポート性能が得られる。ただしそれには荒技があり、張り出しているサイド部分を力任せに「内側に曲げてしまう」ことも必須だ。
 この張り出しは、ほんの少しあるだけでだいぶ助かるのだが、純正シートの場合、力任せに曲げられるくらいだから、スレンダーでないドライバー(僕のことだ)が乗っていると、いつのまにか「外側に押し広げられてしまう」のが難点。さらに経年変化していくことでシート自体が軟化し、ホールド性は著しく下がってしまう。
 更に言えば、デザインはちょっとスポーツ風なのだが、TA01系のシート(11系も似たようなものだが、まだマシ)は、長時間乗っていると腰痛を引き起こす。シート自体の形状に難があると思われる。
 コンバーチブルは、このシートが踏襲されているため、乗り出してから「ああやっぱり」という腰や大腿部裏側への負担を感じていた。
 その折、TA01Wにいすゞビッグホーンの純正レカロシートを取り付けていたこし亀さんから、「シートレールの手配が出来た」という連絡があり、レカロシートとシートフレーム、レールの一式を譲ってもらうことが出来た。
 ビッグホーンのシート設計のことは詳しく知らなかったが、それなりに張り出しのあるシート幅で、調整機構を狭いエスクードのドアとシートの隙間においていじれるのだろうかと心配していたら、バックレストの角度調節用ダイヤルが、シートの左側についている。つまり本来は助手席用なのだ。コンバーチブルは、運転席左側にハードトップ以上の隙間があるため、これは非常に使いやすい。
 取り付けに際して、フレームは純正フレームを固定していたボルトを流用し、シートとレールについてはM6×30mmのキャップボルトを調達してきた。レール材の構造上、ボールポイントの六角レンチで締め上げる方法がやりやすいためである。
 座ってみると、純正シートとは比較にならないほど硬い。さて長時間の運転に向いているかどうかは今後の運用ということになるが、ちょっと走ってみると、従前、身体で踏ん張っていた横荷重に対して、シートが踏ん張ってくれる。これはなかなか楽である。ヘッドレストの形状とポジションがまだ合わないのだが、とにかくふらついていた運転時のポジションがまとまってきた。