タイトル通り、この一年間、特筆すべきことは何もなかった。
霙の通学用コミューターとして地道な距離を刻む日々だから、10000キロを走るのに1年7か月かかっている。
しかしそれが普通の使い方でもある。まったく走らない状態よりも、コンディションを維持するにはちょうどよい。
霙はロートル車であることをよく理解している。アクセルワークも巡航速度維持も丁寧だ。
もちろん、見ず知らずの人が触れたらただのポンコツ車でしかない。2006年にこれを手に入れた時点で、及第点ではあったにせよそういう部類の個体であった。
ここまで乗れるかどうかは当時考えもしなかったが、次第にどこまで乗れるかを考えなくてはならなくなることが、理解できた。
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