今やすっかりジムニー専門店に先祖返りしたアピオのパーツも、90年代にはエスクード専用品が群雄割拠していた。ロードウインやトライアルウインといった足回りブランドも然りだ。
今回組フロントにみ込んだロードウインのショックアブソーバーは2000ccクラスのエスクード向けに販売されていたもの。車体の軽いコンバーチブルには充分な減衰力が得られる。
これは悪く言えば、伸びや縮みの仕事をしないのではないか? という穿った見方もしてしまうのだが、この20数年でロードウインのショックに関するアピオの設計思想もかなり変わった。昔の硬さ一辺倒のショックと異なり、細やかな仕事をしており、道路の継ぎ目を越えても衝撃はほとんどなくなっている。
これは同ブランドのコイルもかかわっていると想像する。現在組まれているコイルは1600ノマド用純正で幾分柔らかめでもある。この相性は良好のようだ。ヘアピンのコーナーリングでも車体は安定している。
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