☆Rub タイミングチェーンがカバーを吹き飛ばす


 その故障は2023年11月のことで、霙が運転中に発生した。
 「ばんっっっていう凄い音と同時にステアリングが切れなくなって」
 幸いにも車庫から出そうとしているときのトラブルだった。
 タイミングチェーンがすっぽ抜けしてカバーを吹き飛ばしていた。チェーン自体は断裂もしていなくて、なんともきれいに外れていた。
 なぜタイミングチェーンがはじけ飛んだかといえば、経年劣化でエンジンマウントがつぶれてエンジンが定位置から手前にずれてしまい、傾斜も付いていたため、チェーンがカバー自体にこすりつけられていたと分析された。チェーンのかかり具合にも32年の負荷が蓄積していたのである。


 明けて2024年。前回のリポートからも大分間が開いた。
 3月11日、霙の運転中に330000kmが刻まれた。33といえば、このエスクードの年式として2024年は初年度登録から33年目である。
 気の利く霙はそれを見越して毎日オドメータをチェックしてくれていたようだ。
 同じ年式の日産フィガロにも乗る二刀流ならではの気づきだと感心する。