☆Reluctance ジオランダーA/T4への換装


 9年間使用してきたデューラーAT694の溝が危険領域となり、この銘柄がカタログ落ちしていたので002に換えようとしたら215/75R15サイズが無い。
 それならばハスラーに入れたオープンカントリーにと思ったものの「タイヤ面のひび割れ問題で3年ももたないからお勧めできない」と、WESTWINの島雄司社長がおっしゃる。
 「メーカーに連絡して直接発送させますから、新しいジオランダーを使ってみてください」
 新しいジオは第4世代に進化していた。ヨコハマタイヤは初代らすかる(TA11W)でしばらく使い、BLUEらすかる(TD61W)でも一時期、初期の頃にAT+Uを入れたことがある。
 いつのまにか19年もヨコハマと離れていたわけだが、なぜ可もなく不可もないブリヂストンタイヤを長く使っていたかと言えば、最大の理由は同サイズでヨコハマよりも外径が大きいからだった。
 今回の4も、694と比べると3ミリ小さく、2ミリ太い。このサイズであれば見た目にはわからない差分ということで、島社長の手配をお願いした。


 相変わらずやわらかめのコンパウンドにアグレッシブなタイヤパターン。AT+U時代はサイドウォールが高負荷に弱かった。4では耐摩耗性能と共にそこを改良したという。コンバーチブルのエスクードであれば、軽量な車体が与える負荷は幾ばくか小さいだろうと、組付け後に裏山林道にでかけた。そこまでの舗装路に関しては、694よりもごつごつ感が出ている。
 舗装路面から分岐したグラベルへの侵入は右折の鋭角ターンをしながらいきなり登坂し頂点で左コーナーとなる。FRのまま侵入すると、リアのトラクションがかかったりかからなかったり。けっこう砂利面を土まで掘り返すが、路面に食いついてくれれば登り切る。
 しかし意外だったのは、浮き砂利の上に昨シーズンの枯葉が堆積した路肩にノーズを突っ込み、スイッチターンでゆるゆるとバックしようとしたら、リアのトラクションがまったくかからない。ここで四駆に入れる。前輪が駆動力を発揮して脱出は容易だったが、表面が滑り気味で下に浮き砂利や土というシチュエーションでは思わぬ弱点を露呈する。
 数日前に増車したTD61Wで同じことをやっているが、ダンロップを履いているこちらは重量が加味されトラクションを活かせた。タイヤの弱点というより、リアボディの軽量さが祟ったのかもしれない。
 ぷらすBLUEは既に33年前の個体で、U型のため走りながら四駆への切り替えはできない。この試走は、多分そうなるだろうと予測できる範疇で予想通りの挙動となった。過信は禁物だ。しかしこのエスクードの使い道は都市型コミューター。大きな問題とはならない。
 33年前と言えば、遂に「初代の持病」と云われたインナードアハンドルの枠が、大勢のユーザーが経験したのと同じ場所で割れた。純正部品はすぐに出た。
 33年目で、と考えると奇跡的に長持ちしたのかも。