羅須軽小僧 ニセコ通信


ニセコの羅須軽小僧たちも、この一年の間に仲間が増えた。
彼等の冒険はことしも続く。
冬ごもりをすることもなく、銀世界の庭で遊んでいる。




   2005  睦月

 川は相変わらず凍てついている。
 海岸線にも人影はなくて、ニシン小屋にも誰もいない。
 だから、羅須軽小僧たちの散歩のフィールドが広がる。
 「ことしも仲間がたくさんできるといいね」
 「雪だるまくんたちは、無事に羅須軽党にたどり着いたらしいよ」
 「あっちは大盛況らしいね」
 「hanapyさんとこにも、今日新入りが来るらしいよ」
その通り。新入りはもうやって来ている。
「ねえねえhanapyさん、ここはこんなに雪が積もるところなんだね」
「まだまだ序の口だよ」
「僕らはあっという間に埋もれてしまうんじゃないかな」
「そうだね、なにしろ一晩でサファリも埋まるからね」
「えっ、じゃあこれから降り出したら、明日の朝はどうなっちゃうの?」
「起きたらすぐに雪下ろしをするんだよ」
「うわあ、そりゃ寒そうだなあ」
「だからこうしてラーメン食べて暖まってるんだよ。明日の朝は早いからね、しっかり食べて頑張ってね」
「・・・あの、それって、僕も雪下ろしをやるということで?」
「もちろんです。キミが一番冬支度しているしね」
「そそそ、そんなあ! だいたいこれ、食べきれないですよーっ」
「そんなことではこの冬を乗りきれないよ。それに、羅須軽党のモットーは遭うと労働だからね」

 hanapyさん、けっこう体育会系かも