羅須軽小僧 ニセコ通信


羅須軽小僧・華飛は、いつものように定山渓へ出かけていた。
お友達が「おもしろいものがあるよ」と教えてくれたのである。
それは空に吊されたたくさんのお魚だというのだが・・・




  2004 卯月



 凍てつくような冷たさの川にも、ちらほらと
 遊びに出てくる人の姿がみられるようになった。
 川下りというと、ぼくの仲間にも、
 得意なやつがいる。
 あとで会いに行こうと考えながら、森を横切ると、
 水芭蕉も顔を出していたよ。

得意なやつ





あっ、これは・・・
そしてお友達は言ったね


 「なっ、おもしろいだろう?」
 「うん、おもしろいね」
 「天日干しだから、きっとうまいぞ」
 「うん・・・うまいのかな???」
 「だってお魚だもんな」
 「おさかなだよね・・・」
 「そうだよ、コイの“ボリ”っていうんだぜ」
 「・・・ボリって・・・なに???」