遙かな海がふるさとだ


進め流氷の果てまでも。
とは言ったものの、まだふわふわよちよちとやってます。



 『ぬとりあ まりなー』
 見たままのラッコの子供。
 「アトイ・エサマン・カムイ」の子孫と言われるが、その言葉を夜の闇の中では語ってはならない。本人(?)はそのことを知らず、日々おいしいホタテを求めて北の海に漂っている。
 一応、しぃるの後見人を自負している。
 『すぽてっと しぃる』
 見たままのアザラシの子供・・・なのだが、便宜上ゴマフ(spotted)としているも、ひょっとするとクラカケかもしれないし、タテゴトかもしれない。流氷に流されて家族を見失い、自分自身が大人にならないと何者かが判らない。
 そんなことは気にも留めず、まりなーと一緒に波間で暮らしている。
この先はありませぬ