【今回の参加者】
ビリーさん TDA4W
きらめきさん TD54W
まこっさん TDA4W
おいたマンさん親子 TD94W
AMGさん親子 TA01R
ギガントさんご夫妻 TD11W
Maroさん TD51W
青影さん TA52W
教授さん TA74Wが故障で急遽アルトワークス
SPFYOさん TDB4W
s.Doさん TD11W
kawaさん TD11W
コムロさんご夫妻 TX92W
suuuさん TD01W
かずろーさん TD94W
和邇さん一家 TD02V(サイドキックロング)
ローテックさん TDB4W
ふたみさん TD02W
のまどんさん TD11W
KeN坊さん TD54W
はまたにさん TA01R
狼駄さん TA01R
TA01Wさんご夫妻 TD54W
通りすがりの正義の味方さん TD54W
マーティーさん TDA4W
あおいろさん一家 トヨタボクシー
井の頭の住人さん なんとワーゲンティグアン
もかぞうさんご夫妻 DBA−BR9B(レガシィアウトバック)
ニカちんさん フォードエクスプローラー

幹事 SIDEKICKさん  TD62W
雑用 雷蔵      TD61W


 ふもとっぱらの初日は、雨。
 この恐ろしい過去の記録を知っているにもかかわらず、なんと今回は初日の土曜日をメインイベントにしてしまった。
 「エスクード誕生25周年の企画ページに使う写真を撮るんだから、君が幌車で参加しなかったら始まらんだろう」
 と、エスクードのコミュニティに関しては草分けの存在である狼駄ことシン大尉を、ぷらすBLUE・エスクードコンバーチブルに乗ってもらって朝霧高原へ向かうも、深夜の圏央道を走り終える頃に雨が降り出す。
 そう、彼こそは、自他共に認める雨男、なのである。しかも、こんな季節の夜中というのに、つくばーど基地からずっと、彼はコンバーチブルの幌をはずしっ放しだ。
 雨雲に立ち向かうつもりなのだろうが、ほとんど雨乞いにしか見えないのである。

 雨降らしの呪いもかかっていたらしい。
 「なんで土曜日に開催するのよーっ」
 和邇さんの二人の娘さん、土曜日にはそれぞれ授業があるのだという。和邇さんはご夫婦で参加の予定だったが、到着すると、なんと和邇お嬢の姉ちゃんがいるではないか。
 「先生の都合で授業が休講になりましたー」
 ということは、和邇お嬢の妹の怒りは二十倍?
 こうなると、ギガントさんの奥方がいつも連れているカエルのぬいぐるみが、アマガエルにしか見えなくなる。
 初参加の人がいると雨ジンクス。しかしこれは最近、打破されつつある。参加者のビリーさんからMaroさんまでは、朝霧高原のつくばーどは初参加である。
 この面々には雨疑惑は、たぶん無い。

 しかし、いずれにしても毎回必ず、初日の天候は芳しくないのである。だから寒い。寒いだけに狼駄さんの焼肉も、のまどんさんの豚汁も、ひでこさんのおにぎりも、冷え切った胃袋ごと温まる。だが、suuuさんが白馬と青森で釣ってきたイワナは、冷凍されているためなかなかとけないので、仕方ないから宿泊組の晩のおかずに回される。

 朝霧高原は五回目だが、初回はもう十年も前に遡る。
 それだけの月日が流れれば、乗っている車だって変わる。エスクードに乗り続けている仲間は、もちろんまだまだ人車ともに達者だが、別の車に乗り換えた人もいれば、来年にはエスクードを降りる人もいる。
 それが24年目のエスクードの時間だ。
 それでもこんなに沢山の仲間たちが、全国から駆けつけてくれる。この日、ここへは来られないと、北海道や九州からの差し入れも届けられた。
 24年の月日のうち、そろそろ15年になろうとしているコミュニティの刻んだ軌跡と轍なのだ。
 いよいよ来年、エスクードは誕生25年を迎える。それまで待っていられない面々の集ったひととき。
 翌朝、毎年のように、富士山は雄大な姿を見せてくれた。