明け方にも雨の降った天狗の森に日差しが戻る。
 いろいろなものに支えられて、つくばーど®は成り立つのだと実感する。
 BLUEらすかるが就航20年となり、これもまた大勢の友人たちに見守られてきたことと、少しばかりの御礼の会を開く。
 
 
「しばらく利用していなかったら『エスクードを探せ!』並みの薮化ですよ」

 そうなのだ。実は2023年3月以来の四阿開催だったから、その間ほぼ放置されていたらしく、箒を持って現地に行ったら既にコムロさんがざっと掃除をしてくれていた。
 御礼の会だというのに早くも助けられている体たらく。
 参加してくれた面々も次々と差し入れを持ってきてくれる。どんどん御礼のつもりが引きこもってしまうのだが、これが嬉しくもありがたい。
 今回は「浜松丼easy」を振舞うことにした。
 予算の関係でコストダウンした浜松丼だ。浜松丼は彼の地の名物である鰻と餃子の双方を載せた丼献立。もちろんつくばーど®オリジナルであり、浜松のどこに行ってもそんなものを出している飲食店は、2025年9月時点では存在しない。
 easyとは言いながらも、鰻は浜名湖産、餃子も浜松餃子である。前回忘れていた同名物・餃子にもやしのコンビネーションも加えた。
 残念なことは、筑波北条米を振舞えるのが今回で最後。次回の機会からは一般的なコシヒカリにならざるを得ないがそれはまた別の話。

  

 BLUEらすかることV6‐2500のエスクードTD61Wは、88000キロから走り出した。この日、オドメータは983100キロを刻んでいる。
 12月半ばで車検満了となり、それまでに1000000キロを走らせたい。しかしどこで止まってしまうかもわからない。ここまでやってきたことを友人たちに見届けてもらう機会は、今後そう多くは無いのである。だから20年にお披露目させていただいたこの場所で、それを実現させたかった。
 皆、恰幅が良くなったり白髪混じりになったり、最も若手だった世代すら父親になっている。かくいう自分が、杖を使わないと四阿への斜面を登れないのだから、泣くしかない。
 でも、まだやりたいことはたくさんある。
 よもやま話は尽きなかったが次回の機会にそれらを期待してお開きになる。
 皆さん、忙しい中お集まりいただいて本当にありがとうございます。