BLUEらすかるの積算走行距離が999990キロを刻み、もう14日まで走れる分を残しておかなくてはならない。
 という時に、初雪ときたもんだ。積雪量はどうということのない降りだったが、こんな機会を見過ごしてはいられない。 

 帰省していた霙も、XBEEのSNOWMODEを試しておきたいと言うので、夜明けを待って天狗の森に出かけた。週末からの日曜日だったが、グランピングサイトの客は少ないのか駐車場はがらがら。ウォーカーもハイカーもいないし、ミニバン時代のせいかジムニーすら上がってこない珍しい風景である。
 唯一、雪景色の撮影に来ていた人から、
 「このエスクード、時々見かけますが、近所の人だったんですか」
 と声をかけていただいた。100万キロでの引退が間近なので、今日が最後の雪遊びであることをお話する。その間、霙は自車の挙動確認で広々とした雪の上をあっちに行ったりこっちに来たりと楽しそうに走っている。
 「センサーかカメラに雪が付着して警報が出まくり。そういうところ、過敏すぎですねー」
 パドルシフトの使い方も覚えたようで、圧接路ならば怖がらずに走れるようだ。凍結路に関してはこの冬、これからいくらでも体感できるだろう。

 

 昨夜から降っている雪は水分の少ない粉雪。山の上は降りやまないが積雪もせいぜい3cm程度で、これではスノーアタックなどとは呼びようがないが、彼女はこれまでエスクードコンバーチブルで二度しか雪道を走っていない。
 それでも、直結四駆と駆動配分を自動的に制御してくれるフルタイム四駆の違いは感じ取っているようで、BLUEらすかるについても運転を試してみながら「そのこと」に気がつく。
 「オートマチックがローからセカンドに入るときに、凄いバックラッシュが来ますよ。これって四駆でないときには出ていないんですか?」
 今までは出ていなかった症状だ。先日、ドライ路面の未舗装路で四駆に入れたときから、そのショックは現れ始めている。さらに、これくらい気温が下がっていると、エンジン始動後20分ほど暖気させないとバックレンジに入れてもプロペラシャフトが空転してしまう。直せば直るものだと思うが、やはりここが引き際なのだろう。


 裏山まで上がって寄り道せずに帰ってくると、ちょうど5キロを走る。残された5キロ分を14日のために確保しておかねばならない。つまり、BLUEらすかるを動かせる最後のひとときでもあった。
 抜けるような真冬の青空ではなかったが、雪天というのもエスクードにとってはおあつらえ向きのシーンだったのかもしれない。
 車庫に戻されたBLUEらすかるは、次の土曜日まで動かせない。霙が庭の雪を使って留守番役のネコを作ってくれた。
 雪はいくらか湿ったものに変わってきた。明日は凍結路となるだろう。