四代目エスクードがやって来た。それも高知県から! 例によってこの人は唐突に訪ねてくる。薪拾いも水汲みも庭掃き掃除も辞さない(やらせてませんそんなこと) 「どんな車か判断するのは乗ってもらうのが一番だと思って。あとね、かっこいい写真を撮りたいんですよ」 というcyber−Kさんを門前払いになどできない。 とりあえず仙台の仕事を 四代目のいいところもダメなところも、忌憚なく報告した。この車は後席パッセンジャーにやさしくない。きわめてパーソナルな、ハンドルを握る者に限定された作りとなっている。 「とにかくシート座面が軟らかすぎる。2時間で腰が痛くなった」 「いやそれは、雷蔵さんが痩せれば済むこと」 「2名乗車だとリアサスは普通に動くけど、4名乗ったらリアのガサツな突き上げが前席でもわかる」 「それも雷蔵さんが減量すれば済むこと」 まあそんな感じ。しかしALLGRIPのlockモードを見直さざるを得ない登坂力、短足なサスと地上高でも意外と進めるフルタイム四駆(少し工夫したけど)も見せつけられてしまった。 四代目エスクードは、思いのほか、ただのSUVには成り下がっていなかったのである。 そしてcyber−Kさんが提案する。 「4世代そろってますよね。どこよりも早く、勢揃いの撮影をやりましょうよ」 それは皆が待ち望んでいた「時」でもあった。誕生28年の凝縮と、「これから」の始まり。歴代エスクードが一斉に基地を駆け出していく。 |
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そして黄昏まで | |||
「太平洋の日の出を背景に撮影できたから、日本海の日の入りも・・・」 cyber−Kさんは見た目以上に貪欲なのである。そのリクエストに従い、一路四代目は新潟を目指す。 天候を心配するkさんだが、おいおい俺を誰だと思ってんのよ? 阿字ヶ浦だって晴れたでしょ。 新潟だって晴れで決まりだ。 そして薄暮の頃、おいたマンさんが駆けつけてくれた。 |
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