7月に予定している「つくばーどin妙高Y」において、条件とスケジュールが合致した場合、長野の何処かで林道ツーリングを行う考えでいたため、松代あたりの山道を下見しておこうという独りつくばーどに出かけた。
 なぜ松代かといえば、さしあたって深い意味はないが、山岳ピラミッドではないかと長年噂され、やれ重力変異帯であるとかUFOの基地であるとか、降臨者の遺跡宇宙船が眠っていたとか話題に事欠かない、あの皆神山があるからだ。
 が、皆神山そのものは、宇宙とつなげようとする縁起を持った神社もあるのだが、山頂の大半はゴルフ場と化しているのが現代。その辺の山中を走っていても、熊と遭遇するかもしれないが、獣化兵と出くわすことはまず無い(いやその、熊で充分な気もするが)
 その皆神山を見下ろしながら、稜線に沿ってトラバースできるルートが、松代にはある。エスクードクラスで問題なく縦走できるフラットダートだが、落石も多いので、妙高直前にも下見は必要だが、とりあえず冬場の崩落で通行止めになっていないかどうかだけでも見に行く必要があった。
 真田幸村ゆかりの地から地方道を繋いで林道に入る。対向車とのすれ違いポイントを押さえておくべき1車線幅員のダート。場所によってはガードレールがない。この日はオフロードバイク1台、9台の軽トラックと出会い、そのうち7台がコンボイで現れたという滅多にないすれ違いを経験した。
 藪の張り出しは、あと1ヶ月するとさらに大きくなっているだろう。ガードレールのない区間が藪に隠れるのは要注意だが、藪コギ自体には(参加者に対して)気を遣わないことにした。前半の稜線直下は、それを差し引いてもなかなか快適なルートだ。
 林道はほぼ中間地点で分岐する。そのまま進むと、別の林道に移り変わり、道の状態はいくらか悪くなるが、これが松代へ降りるルートでもある。いくらか悪くなると言っても、経験の上では程度問題。眺望が閉ざされた林間ルートに変化し、自然林から造林に移り変わっていけば、逆に人の手が入った道となるので、ルートは確定だ。候補としては申し分ない。これを初日早めに行い、長野から再び上信道で妙高・新井のとん汁を目指す方法を検討したい。