そして夏の幕開け
嬬恋村の雲の上へ
 2日め、快晴の空の下を、志賀高原を目指して走り出す。早朝、SIDEKICKさんも駆けつけて(なんだか昨年と同じパターン)、なぜかことしは、ツーリング雑誌までが志賀高原と、特に毛無峠をアピールしている。
 これは人出が多いかもしれないと、全車フリー走行にして万座プリンスホテルまでのリエゾンとする。
 白根山が見えてくるまでは、とにぃさんとニカちんさんの後に続いて292号線を駆け上る。万座にて昼食、麓でランチをしてくる面々を待ち、さらに山へと分け入る。アスファルトの舗装は施されているが、地滑り危険地帯の山肌をくねくねと登り、降りていく。
 目的地は群馬県の嬬恋村だが、この場所へは長野県側からしかアプローチできない。道幅は1.5車線。車両のすれ違えるポイントも限られているが、すれ違いの際に谷側が待つか山側が待つかを知らないドライバーもやってくる。これは怖い。
 その奥地には、1971(昭和46)年まで操業していた小串硫黄鉱山跡が、廃坑そのままに残されている。
 「下見に行ったときに、この世の景色とは思えない、荒廃から自然へ回帰していく美しさに見とれました」(ふっじぃさん)
 「十何年前だったかなあ。雑誌の写真とチズだけ頼りに、夜通し1型のテンロクをとばしてここまで来て、濃霧で何も見えなかったんだよね」(コムロさん)
 有名な懸垂式索道の名残である6本の鉄塔は、1本が倒れてしまっていたが、毛無峠の稜線からさらにつづら折れで下っていくダートの遙か彼方に、鉱山町の跡がそのまま横たわっている。
 かつては2000人が居住していた、今は廃墟を見下ろす峠には、ツーリングライダーが入れ代わり立ち代わりやってきては、思い思いの写真を撮って立ち去っていく。
 「ひととおり楽しんだら下山しましょう。どうも道に迷って入り込んでくるクルマが目立ってきました」(TA01Wさん)
 この地点で、ことしの妙高つくばーどはお開きとなり、流れ解散。前日、たちばなに行けなかった面々は、再び妙高市を目指すという。さて草津へ降りるか白根と浅間を越えて軽井沢にトラバースするか。白根山のレストハウス渋滞と、草津の夏祭りを避けて軽井沢に行こうと考えたが、その軽井沢も渋滞。
 御代田の隠れ家で夕食を考えていたがこれは取りやめ、火山ルートを半分で降りて、吾妻渓谷沿いに渋川へと下ってみると、これが正解で全く混雑していなかった。
 今回、特に天候には恵まれ、サブイベントもメインのツーリングも無事に終えることが出来た。実際には志賀高原まで、丸山林道経由というプランも立てていたが、時間に余裕を持たせようと、コーディネーターのTA01Wさんと早めに判断した。7月中旬あたりの長野の山は、気まぐれなのだ。無理をしなくても道は逃げないし、無理に行っても通行困難か不可能なこともある。
 積み残し分は、また来年。このところご飯ものに打ち負かされてとんそばに逃げているのも、定食に戻したいし、そろそろ小谷へ縦走する初期の頃のツーリングも復活させなければ。
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