前日に関東各地の梅雨が明け、清々しい夏空が広がった。奇跡のような晴天なのだ。なぜというに、今回の妙高、初参加だったり初お目見えなクルマだったりはもとより、よりによって主催者が「最初で最後のWらすかる」などと、あわや梅雨明けを阻止しそうな振舞い。
 しかし湿度の低めな夏らしい暑さ。上越市域は節水を余儀なくされるほど雨が降っていないという、喜んでばかりいられない7月だったが、つくばーど®の開催には恵まれた天候だ。

   
 
 ことしの開幕は、上越市のショッピングセンター内のクレープ店から始まる。
 ここ数年、お気に入りで利用させていただいてきた「カフェねこじ」が、いろいろな事情で閉店してしまったのだ。なんと残念な、と思ったらクレープの提供だけは死守していて、フードコート内に小さな固定店を開業し、フランチャイズで契約したというキッチンカーでの販売も行われているという。
 それなら固定店の方に伺ってみようと上越市にたどり着くと、古い馴染みのエスクード乗りであるきうさんが待っていてくれた。
 「宴会にも林道にも参加できる時間が作れなかったので、せめてここで待っていれば会えるかなと思って。でも私のエスクード、オイル下がりがひどくていよいよって感じです」
 仕事の合間を縫って駆けつけてくれたきうさんと短い時間ながら対話ができた。
 同じように今回は来られなかった地元のふっじいさんも、界隈の林道試走をやってくれている。ひと頃の勢いは無くなっているものの、妙高高原のつくばーど®はこうして開催できる。


 夕食あとの二次会(宴会)は毎度のエスクード談義。ふたを開ければいくらでも話題が出てくる。ツーリング、クロカン、メカトラブルにパーツの取付と、時間があっという間に過ぎていく。
 長年お世話になっている「空飛ブウサギ」の女将に、今回の妙高が、BLUEらすかるはラストランになることを報告。
 「来年からはこっちの同型で来ますから」
 「それは寂しいことですねえ。でも次のエスクード、見分けがつきませんね」
 いつまでも、という言葉には叶わなくともそうありたいと希望的な思いがよぎる。杉野沢温泉でも開闢以来の外資系大規模リゾート開発が始まり、環境の激変が訪れるだろう。
 それでもことしの夏をいつまでも語りつないでいけるようにしたい。


 今回の参加者

 s.DOさん BMW K1300S
 きうさん 初代エスクード
 霰・霙組 初代エスクード
 雷蔵・雫組 初代エスクード
 なつさん 二代目エスクード
 SIDEKICKさん 二代目エスクード
 コムロさん 三代目エスクード
 Kawaさん 三代目エスクード
 おいたマンさん 四代目エスクード
 青影さん ジムニーシエラ
 newおだてぶたさん ジムニー
 通りすがりの正義の味方さん RAV4
 
 調査協力
 ふっじいさん スバルサンバー