よもや新型コロナウイルスとやらに日常生活を阻まれるとは思わなかった。緊急事態宣言なるものは解除されたが相変わらず不要不急の外出や他府県への移動ははばかられるが、今回は群馬県と長野県に出張業務ができたので不要不急には当たらない。しかし独りつくばーどになってしまったので、恒例の妙高高原にナンバリングするのも気が引けたが、もともと闊達にやってきたので、ハーフカウントでいいじゃねーかと自由判断。
		吾妻川を遡上し、八ッ場ダムを越えると昨年秋の台風災害による被災が、手つかずだったり復旧途上だったりしている。群馬県を越えて長野県に入っても、渋沢川上流は似たような状況。 　ここへ新型コロナウイルス。実際のところ、林道ツーリングどころではない。 　が、封鎖された林道は諦めても、たちばなのとん汁はどうにかしたい。 　昼時を外したから来客の無いたちばなでは、どこかの雑誌取材が入っていた。味噌や玉ねぎの使用量など作り方の説明を聞く取材者を横目にとんそばをすすっていると「天地がえし」なる調理の一端を見ることができ、貴重と言えば貴重なひとときとなった。 　妙高小谷線はやはり台風被害で笹ヶ峰から先が通行止め。しかし笹ヶ峰までの路上は山菜取りの駐車でごった返している。杉野沢の宿泊サイトも宿によっては長期休業。定宿はたった一人の来客に申し訳ないほどの歓待ともてなしで出迎えてくれた。 　帰路は国道１１７と３５３で塩沢石内へとトラバースし、湯沢から関越に上がる。１７回目の妙高高原、なんとかしてこの秋までに実現させたい。