《インターミッション ペンション空飛ブウサギ》

 今回、お世話になった妙高高原のペンション、「空飛ブウサギ」のオーナーさんは、1600ccエスクードのオーナーでもありました。このエスクードは、1994年式のハードトップです。中古車を手に入れたもので、まだそれほどの年月を経ていませんが、
 「軽い車体で、エンジンのパワーをうまく使いきれます。コンパクトでなかなか良いです」
 とのお話。オーナーさんのクルマ談義には、なかなかの武勇伝がおありのようですが、その1ページにエスクードがどのように加えられていくか、楽しみです。
  「空飛ブウサギ」さんは、妙高山の杉の原スキーゲレンデに面したペンションで、本館の部屋や食堂からは黒姫山(長野県のほう)も一望でき、24時間お風呂に入れる楽しいお宿です。部屋数が豊富なため、ミーティングやグループツーリングに対応してくれるところがありがたい。ホームページでは、ちょっと哀しくなりそうな“伝説の空飛ぶウサギ”の物語が紹介されています。04年8月時点で 「第3話を書いてるところです」 とのこと。


《そんなわけで後半戦の長岡へ》


 2日目の朝、台風16号の影響は無く、前夜の“満月直前の月夜”から引き続いて好天。妙高山の懐を、赤倉温泉、関温泉と走りつないで、上越市経由で長岡市へひた走ります。
 長岡には、初日のランクル勢きうくんとふっじいくんが先回りしており、2日目のエスコートをしてくれる、01年型ヘリー・ハンセンエスクードに乗るあっきいさん(この日はセカンドカーのジムニーJA11)と、TJ51型プロシード・レバンテ5ドアを真っ白のスズキスポーツ仕様にコーディネートしているlooplineさんも、新潟市から参加してくれています。
 あっきいさんは昨年、突然、東京から長岡へ転勤・転居され、すぐには会うことのできない距離にいながら、先日のつくばーどには、時間をやりくりして駆けつけてくれたものの、ろくにもてなすこともできずに過ごしてしまいました。

 「あれは詫びを入れに行かねば!」
 「詫びる側の人が昼食場所を確保してもらってどうするの!」

 などと嵐田夫婦の対話があったかどうかは定かではないですが、寄り道の遅れを若干残して、一同と再会。looplineさんとも、ずいぶん久しぶりにお目にかかります。すると意外なことがいろいろわかってきたりで(いやその、単に使っている財布がまったく同じものだったくらいのことですが)、来て良かったの一言が、昨日に続いて飛び出すのです。

 あっきいさんが確保してくれたピザ・パスタのカフェレストランは、休日とあって満員御礼。普通なら待ちを覚悟するところをすんなりテーブルにつくことができ、ピザだパスタだ本日のケーキだと、食うのも弾むし対話も弾みます。
 
 「さあて食ったから記念撮影に行きましょうか。どこがいい?」

 近くの河川敷に始まり、長岡市役所、美術館前、越後交通本社を背景に(!?)。と、このノリは嬉しいぞという候補が出る中、霰と霙の「海でしょーっ」の一言で、大人は「ははーっ、仰せの通りに!」と隊列を組み直します。
 ちょっとひとっ走りの海へ、ショートツーリング。
 ジムニーと言えば、前日参加のだいすけさんや、SJ30で茨城までやってきていたふっじいくんの専属機のようなポジションでしたが、あっきいさんのあこがれのクルマでもあったそうで、長岡に転居してすぐに、長く潜めていた野心をあらわにして買い付けてしまったのだとか。やっぱりちっこいですね。ちっこいんだけれども、両サイドをランクル勢に挟まれても、「なんだそんなもの」という存在感があります。
 TJ51Wレバンテも、らすかるとは異なるアプローチが、素材の良さをとても上手に引き出しています。このレバンテに先導してもらい、新潟市までの日本海沿いのルートをのんびりと走ることができました。
 
 突如立ち上げてしまったつくばーどにもかかわらず、2日間それぞれの趣向におつきあいくださった皆さん、ありがとうございました。
 帰宅したらすかるは、このツーリングで963kmを走行。379670kmに達しました。
 月までの距離、あとほんのわずかです。