マミポコさんから届いた水彩画加工された風景写真は、まさしく暑中見舞いにふさわしい雰囲気を漂わせていた。沖縄ってどんなところで撮影してもそういう絵になるんだなあと感心しつつ、その考えが甘いことを知らされる落ちとなるのだが、これはこれで新しいタイプのつくばーどコミュニケーションになるなと、企画立案。


 何が甘かったかって、沖縄のもたらす風景はもちろんのこと、水彩画に仕立てるうえで、それぞれ使用しているソフトは異なるのだが、それらを使いこなすセンスが雲泥の差であった。
 自分でやってみると、ほんとに思いきりが悪い。

 「でもねー、あたしの写真って、全然違う場所、撮影年なのにこのアングルとハンドルの切り具合好きすぎか・・・」

 マミポコさんはそういえば、全体を撮ってとオーダーを出せばその限りではないけれど、普段はなぜか車体の後ろ半分を撮らない人である。たまに全体を写しているものが出てくるが、それらは必ず背景に軍艦だとかクルーズ客船のような巨大な奴が控えているからだ。本稿には二点、全体を撮ったものを採用しているが、案外珍しいカットなのである。


 そんなやり取りをしながら、同じ車体色の二台のエスクードを並べてみたが、マミポコさんの絵がなければ暑中見舞い企画にはならんかった。