「他の人のエスクード、どんな足まわりの設定なのか乗り比べてみたい」
 オフロードコースにて、そのような要望を聞いていたので、コースというよりは通常の舗装路とダートで試乗した方がやりやすかろうと、興味のある人たちに集まってもらうことになりました。
 何人かは前夜からの3型解禁前討論会で、夜中まで白熱するも、ここでは書けないことばかり。その勢いで、集合2時間前には峠に出かけていくのであります。
試乗していないのでレポートは無し
いいのかそれで!
 乗り比べのレポートは、実際に乗り比べした方々に委ねるとして(幹事はなにをやっていたんだ?)、たとえば発端は、えいるさんのこんな印象から始まっており、同型式エンジンながら世代の違いでは、青影さんのこんな感想が聞けたり、他社四駆に乗っているふっじいさんの視点では、こんなコメントが得られたりです。
 その他、「グランドエスクードのサードシートには大人が乗れるのか?」「7人乗ったらまともに峠を登るのか?」などというコムロさんの自車に対する探求心から、参加者の半数がグランドエスクードに乗り込んでしまうという、“えいるさんをコース案内して帰ってきたらマリーセレスト状態”な一場面もありました。
 さらに、えいるさんのフィールドトレックを借りて、昼食のカレーライスを人数分引き取りに下山するとき、
 「ななな、なんだこの足の長さを標榜するシートポジションはーっ?」
 という、思いきり後方にオフセットされたシートでペダルが届かないとか(泣)。いろいろあるものの、自分自身では裏方のために、まったく試乗はできておりません。ああっ、使えない幹事・・・

 試乗コースは、3年前に3代目が登場した折、ディーラーから車を借り受け試乗したのと同じルートです。4ATのTD54Wにはちょっと意地悪な上りのワインディング。しかし5MTだとこれは気にならない。そうだとすれば、4AT車は果敢にATセレクターをチェンジすることで、トルクを失わない走らせ方をすればいい。
 3年前の試乗時の印象ですが、TD94Wのパワーを持ってすれば、このルートは快適に駆け上がれる。そして54W、94Wともに、硬めのサスと言われながらも、実際にはローリング族抑止の蒲鉾凸凹の段差をマイルドに乗り越えていきます。この日集まった面々は、足まわりをビッグカントリーエキップやスズキスポーツに変えるなどのカスタムを施しているので、さらに追随性は良くなっているでしょう。
 一方、17年もののTA01Rは、12万キロ無交換のメーカー純正サスペンションのまま。いい加減へろへろの減衰力と、がたがたの突き上げ。譲り受けてから5万キロに達しているデューラーAT693も、そろそろコーナーでタイヤが鳴きます。が、トランスファを切り替えなければライトウエイトFRなんだなあという走らせ方(程度問題ですけどね)ができるのです。
 そして林道初走行のストリートマジックUも、足つき性の良さで乗りやすそうに上り下りを楽しんでいました。梅雨の中休みで日焼けするような晴天に恵まれたのがなにより。でもこういう試乗は、雨天気のほうが、車の素性が出やすくて面白いのだけれど・・・