明治六年創業。まあ歴史の中を生き抜いている蕎麦屋だけれど、昭和の頃に比べて謙虚さは無くなった。そのくせ時代に迎合してか、辛めだった蕎麦つゆはどこの店もやらなくなった。

 伊達に四十年(時々なんだけれど)通ってはいない。
 昔の総本店としての良さは次第に薄れている。そうした好きなところが無くなってしまう前に、皆を案内しておきたくて、土浦の三回目は吾妻庵を訪ねた。
 いつもの喫茶店に集合すると、この日のお店当番はあの白いTD51Wに乗っている店員さん。
 「こんなに沢山エスクードがあるのを初めて見ました!」
 と、息子さんを呼び出した。すると白いX‐BEEが颯爽と現れ、
 「お盆休みのとき、この青いエスクード(BLUEらすかるのこと)を追い越しました」
 いやはや、人間何処でどんな風に袖すりあっているかってお話だ。
 和邇さんちのハスラー・蓮田さんも久々に加わり、つくばーどでもありSUZUKIっずミーティングでもあるようなラインナップとなった。
 蕎麦は、それでもまだ褒めたい出来栄え。甘くなってしまったつゆが残念。店員の応対も年々ぞんざいになっていくのがさらに残念。木田余の支店の方が黙々と、実直にやっているぞ。

 

 遅ればせながら今回の顔ぶれは

 和邇さんご家族(お嬢姉参加できず) クロさん SIDEKICKさん 
 コムロさん 風花さん madcrowさん s.Doさん 雷蔵、れいん

 和邇さんは療養中だったが「今は蕎麦が食いたいんぢゃ!」と駆けつけてくれた。が、本日はここで撤収。残るエスクード勢で筑波研究学園都市をめざすが、ほんの10分早かったために筑波宇宙センターの駐車場が満杯で大半が臨時駐車場へ。唯一遅れたクロさんだけが、空き始めた自由駐車場へするりと入る。
 今年はISSのきぼうモジュールが完成して10年めらしく、さらに「はやぶさ2」効果も手伝い、見学者が多い。しかしうちの参加者はツアー解説など必要もなく、HUA用のエンジンやらブースターやらの構造だとか推力だとか配管の取り回しだとかの論評に余念がない。

 

 宇宙から地球を見るGISや気象衛星やらを見学した後は、地球を測る技術の変遷をたずねて国土地理院に移動。地図と測量の科学館も、もうじき開設されて四半世紀になる。
 伊能忠敬による測量事業から航空測量、衛星測量の機材や成果を見ながら、みな三次元構築された地図ソフトのデモンストレーションに関心を持つ。
 約1名、筑波山界隈の三次元地図模型を欲しがったが、この商品は等高線に沿って緻密に組み上げていかねばならない手間がかかり、挫折(雷蔵です。出来合いのものも売ってくださいよ)
 時間が許せば産業技術総合研究所内に所在する地質標本館や国立科学博物館の筑波実験植物園なども梯子したかったが、意外と2か所だけでも時間を使う。それらは次回の土浦の折にとっておくとして、次回は何処の何を食いに行こうか、早くも構想が練られている。
 それはまた来年にでも。