再び内房。昨年の台風災害の記録を取りに出かけてのことで、昼飯をどうしようと案内してくれた人に問われて、「アジフライか刺身定食ですかねえ。どっちにすべきか迷いますね」と言ったら連れていかれた郊外のお店が面白かった。


 君津市の郊外に所在する「じんべえ」は、海鮮丼とアジフライをセットで出してくれる。悔しいけど(くやしいのか?)この値段で、東北ではこういう海鮮+は探し出せなかった。いや東北の海鮮だってうまかったけれど、もうちょっと高めだった。
 住所検索で位置はカーナビゲーションに覚えさせたが、地図上では曲がるべき道をナビが間違える。回り込んで路地へ入ったらどなたかの家の前に出てしまう(家の前で路地が曲がって続いていた)。そこを通り過ぎたら一面の水田だ。
 案内者がいてくれなかったら首をかしげていた。でも昼時の店には続々と来客のクルマが入ってきて、いっぱいになる。
 そうだよね、海鮮もアジフライもうまかったもの。


 昨年の9月から10月にかけて、内房は3度の台風と大雨災害を受け、長期の停電や河川氾濫、土砂災害が多発した。もちろんそれらは復旧しているが、へし折れた樹木は伐採されるか放置されるかの景色が今も残る。当時の瞬間最大風速は60mを越えていたという。
 それらの情報を集めさせていただき、休憩のために、山中にあるかずさアークへ向かうと、東北暮らしの間に新しいカフェができていた。
 コーヒーゼリーを注文すると、20種類ほどあるシロップを好きなだけ試せるという。が、このコーヒーゼリーは載せられているアイスクリームだけで十分な味わいだった。
 広島県発祥の八天堂も店を出していた。木更津市の団体と協定して支店を実現させたのだとか。小ぶりだがとろけるクリームパンは有名。東京駅でも買える? いいの、そういうことは。
 帰路は東京湾アクアラインで川崎へ渡り首都高経由で北上する。基地へ帰るのと反対方向に走るのに、湾岸を回ったり東関東道や圏央道で移動するより短距離だというのが、なかなか馴染んでこないが、混雑していない時間帯の首都高ルートは本当に短時間で帰宅できる。
 この週末も大雨の警戒。どんよりした雲の空だったが、日中雨に降られることはなかった。