昨年も同様の年回りだったが、ことしも何人か、エスクードからの乗り換えが行われる(下記の※が退役するエスクード)。今まで、そんなドライバー達のラストランをなかなか見届けられなかったのだけれど、この日は彼等が自ら「一緒に走りましょう」と集まってくれた。
 「それなら見届けさせて!」というのが、今回の参加者達。14台のエスク・ジムニーのうち7台が初代モデルだが、この乗り換えによって、車種構成がどう変化していくのか、過渡期は続く。
《つくばーど in 真壁》
ラストランの見送りツーリング
 はまたにさん:TA01R
 NONNONさん:TA01W−Gリミテッド※
 こし亀さん:TA01W※
 あおいろさんペア:TD01Wノマド※
 kawaさん:TD11W−ゴールドウイン
 SIDEKICKさん:TA51W
 kazooさん:TD61W※
(でも思いとどまってくれるかも)
 青影さん:LA−TA52W
 Hand-axe11さん:LA−TL52W
 コムロさん:LA−TX92W−FIS
 えいるさん:CBA−TD54W−フィールドトレック
 sugiさん親子:CBA−TD94W
 RIKer さん:ジムニーJB43シエラ
 嵐田雷蔵:TA01R

 エスクードも初代はデビューから18年。初代モデルのユーザーにとっては、悩み多き時代になっている。それでもまだ乗り続ける人もいるし、やむにやまれぬ事情で乗り換えを余儀なくされる人もいる。その乗り換えの際、エスクードからエスクードへ乗り継ぐ人は意外に多い。
 「だってこれ、気に入っているんですよ」
 ほぼ異口同音の答え。乗り換えを思いとどまる迷いも生じる。今回、エスクードを手放すドライバー達からも、それぞれの想いを伺った。今はその結論を書くことは出来ないので、いずれ、その後の彼等を紹介できる機会があればと思う。


 今回のツーリングは、オンロードと林道を交互に走り繋ぐという意味で、エスクードらしい走りを楽しめるステージ。早い話がいつもの筑波山の北側だが、紅葉見物にはラストチャンス。路線によっては路肩の陥没がもう限界で、あと一度激しい降雨があったら当分は通行不能になりそうな、これもまたラストチャンスのツーリングとなった。
 頭上にはピークの紅葉。足元には沢山の落葉と、雨が削っていった轍とクレバス。エスクード達は快適なオンロードのワインディングを楽しんでいた以上に、水を得た魚のように林道へ分け入っていく。最初に言いましたからね、藪こぎ必至だよ、と。もっとも、ひっかき傷くらいでへこたれていては、クルマに泣かれてしまう。エスクードもそういうたぐいの四駆なのである。
 しかし、小さくても大所帯のコンボイ。はやる心を抑えてアクセルは加減する。レグラス、テラノのコンビネーションでやってきたツアラーが「こんにちは!」と声をかけてくれる。やがて“初参加者を歓迎するジンクスの雨”も、にわかに降ってきた。
 予定の内外のいろいろなエピソードが、たくさんつまったツーリングとなった。
  ところで、この界隈のツーリングで必ず立ち寄る麓の街の蕎麦屋には、つくばーどで勝手に「勝者のカツ丼」と呼んでいる名物(かどうかは不明)がある。この人数であるから、全員の注文には応えられないのだ。今回はそれでも、16人中6人前を獲得できた。