半島を食べ歩く
 食べ歩くと言っても、三崎のマグロと横須賀の海軍カレーに的を絞っているので、あれもこれもということにはなっていない。城ヶ島の「しぶき亭」では、各位漬け丼、刺身、天ぷらにカツもしくはカツ丼と、マグロづくし。
 刺身はもちろん、角煮が好みの味付けであった。切り身については、単価を上げても良いから、漁港の定食屋っぽく、もうちょっと豪快にしてほしいところ。
 「ホームページ、見たよ!」と告げるのを忘れたが、マグロのツナみそと岩海苔を全員におまけしてもらえた。ツナみそは特に評判が良かったようだ。

 午後にカレーが控えていることもあり、天気の良いことも手伝い、腹ごなしの灯台見物とリアス岩礁散歩に、三々五々と出かけてみる。対岸は油壺のマリーナ。相模湾の沖合には無数のヨットが歩を掲げている。
 海も混雑している連休の中日、これから八景原、江名湾経由で三浦海岸を移動していくのだが、定番の渋滞はそれほどの距離にはならなかった。むしろ駐車場の問題が深刻で、立ち寄り先の観音崎で2グループにばらけることに。観音崎で駐車できなかった面々は、直接横須賀市内に乗り込んでいく。

 横須賀の海軍カレーは、カレーライスを出し物のひとつにしているつくばーどとして、試しておかねばならないノリで食べに行く。何軒か看板の出ている中、須賀海軍レー本舗」を訪ねる。甘口のチキンカレー、やや中辛のビーフカレーを主軸に、海軍レシピのスペシャルなどがある。
 折しも、横須賀海軍チキンカツビッグカレー砲 featuring戦艦三笠(なんだこの長い名前は)などという通常の三倍メニューが登場した直後。3人一組、2人組という無難な布陣でこれに挑む参加者が出現。何人かはカレーラムネ・フロートにもトラアイル。
 いやその、しかしこういうきわものに頼る必要もない、馴染みやすい味のカレーライスが食える。ただし、つくばーどで作られるカレーライスは、全く負けていないことも確認できた。

 三浦半島には、まだ未発掘のおもしろさが残されているように思える。今回は城ヶ島と横須賀の一部だけに留まったが、あまり選択肢のない道路網をもっとうまく使いこなせれば、逗子や葉山もレンジの中に取り込んで楽しめるだろう。深みにはまっていけば、横浜か鎌倉をスタートにしても良いかもしれない。
 渋滞を回避してどのように半島を脱出するかの課題もあるが、まだまだ研究の余地があるところだ。