会いたかった仲間同士が笑顔で出会う
Cyber−Kさんとaladdin0928さんは、ともにグランドエスクードを所有する。日常は四国と東北に生活圏を持っており、この二人が出会う機会はなかなかないと言っていい。
それを実現するのが、つくばーどの夜会であるということは、非常に光栄なこと。しかも、牛タン夜会は冬の陣として、年内三度目の開催となった。
それにしても、夜会レベルのつくばーどには「らいとにんぐ」と銘打つことにしているが、Kさんの片道走行距離は1300kmに達している。これをらいとにんぐと言ってしまうのは、ちょっと気が引ける。
石巻のその後の様子を視察に行きたいという要望に応えて、同じ方面に仕事を作って同行すると、瓦礫の撤去されつつある被災地では、サングラスに白髪の、あのロックンローラーが、杖を片手になぜか自転車で走り回っていた。石巻は単純に英語変換すると、ロックンロールとなる。半ば本当に、ミュージシャンにとってはひとつの聖地であったそうだが、自転車で走り回る姿をハンディカムで撮影させているという風景は、奇妙を通り越して癇に障る。
救援業務に赴いていた街を再び訪ね歩き、Kさんは復興の遅延に心を痛めているようだ。日が暮れてから仙台に戻り、定禅寺通りの光のページェントを眺めても、笑顔は浮かばない。
それでも、aladdin0928さんが待ち合わせの店にやって来ると、ようやくKさんも安堵の表情になる。
aladdin0928さんもまた、福島県で被災者救援の仕事に携わっていたひとりだ。しばらくはしんみりとした話題が続くが、対話はいつしか、グランドエスクードの整備やモデファイ、どうやったらカタログ燃費を上回れるかといった内容に変わっていく。
店を出てからも、並んだグランドエスクードの品評会が定番のように始まり、初めて会った者同士が、よく見る光景に興ずる。仙台の週明けは底冷え。小雪もちらつく中、足回りの話やバンパーのアッセンブリーなど、話題が尽きない。
来年は、東北での企画をもう少し積極的に進めよう。楽しげな彼らの対話に加わりながら、そんなことを考えていた。 |
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