《赤と黒のドラッガー》


 ヤマハVMAXがなぜスーパーモーターサイクル側にラインナップされたのかというと、この2台については、乗り手の方がスーパーだということであります。
 赤のマシンは、超法規的財団・アーカムに所属し、超古代文明のオーバーテクノロジーを調査、封印する特殊工作員「スプリガン」の御神苗優が愛用しているVMAX。敵対する同業組織トライデントが刺客として送り込んだ特殊部隊COSMOSの狙撃で破壊されますが、優はむしろスプリガンとしての活動時よりも、都内の高等学校に通学するために常用していたようです。
 高校生で1200ccV4の140馬力をスクーターのように乗りこなすんだから、ただ者ではないというよりうらやましい。

 黒のマシンは、映画版「人造人間ハカイダー」にて、ハカイダーが使用していた“ギルティ”というバージョンで、劇中のVMAXを再現しようと意気込みだけがんばり、実際には独自の解釈(都合ともいう)に基づきいじってみたものです。
 さすがハカイダー、ウインカーなどありません。リアフェンダーもとっぱらってます。ヘッドライトまわりは上下からガードを被せています。アンダーカウル(作例は独自の解釈仕様)には、青いプロジェクターランプを組み込んでおります。ギルティはVMAXの形をしていますが、エンジンは対消滅方式、排気量に至っては14400ccというモンスターです。
 ハカイダーといえば、カワサキのマッハVをベースとした“白いカラス”が愛車だったのですが、VMAXはそれ以上に似合うマシンではないかと感じます。でも、マッハVのハカイダー(サブロウ)と、このハカイダー(リョウ)は、実は別人なのです。

※どちらのマシンも模型でリリースされていますが、作るのがめんどくさいのでミニチェアのVMAXをいい加減に手直ししてます。


 
ところで、赤と黒両方のVMAXもありまして、これはあの仮面ライダークウガが使用していたトライゴウラム、ビートゴウラム(トライチェイサー、ビートチェイサーそれぞれと、装甲機ゴウラムの融合マシン)の“中身”、というのは余りにも有名な話です。写真は更に“金の力”が加わったライジングビートゴウラム。