《ダブルマシン》
 
 キカイダーゼロツー・ジローの兄、ゼロワン・イチローが使用するサイドカー、ダブルマシン。
 ダブルマシンという呼び名をするのは何故か。ボート側に出ている排気管でおわかりのように、このマシンはボートにも動力があり、マシンと分離して稼動することができる。
 しかしボートには操縦装置の類は見あたらないので、ゼロワンが自らの電子頭脳を用いて遠隔操作するのだろう。
 乗せられている方はたまったものではない。
 最高速度は、キカイダーのサイドマシンと同じで時速500km。空中飛行では時速800kmを出すとか。
 他にミサイル砲を2門搭載。水中走行、大気圏外での運用もも可能で、その際にはボート側座席はキャノピーシールドで保護される。
 このマシンは、ジローがチェンジする前に乗っているマッハ1そのもののサイドカーを、そのまま流用・改造して、このような形にしてしまったものだという。
 テレビ番組編におけるゼロワンへのスイッチが、低年齢層向けにシフトしたことが、二台のマシンの違いからも見て取れる。
 うーむ。それにしても、書けることがあまり無いマシンだ。ただし侮れないのは、ダブルマシンは単独で地球の引力を振り切れること。空中速度800km/hなどとんでもない。秒速11kmは出せるのである。その性能のおかげで、シャドウの月面基地に拉致されたゼロワンは、ジローが地球から送り出したダブルマシンに乗って帰還することが出来た。
 ということは、ダブルマシンには大気圏再突入能力も備わっているのだ。これを外見だけで侮るからシャドウもハカイダー四人衆もゼロワンにかなわないのである。