《電光石火の鉄の馬》
 迅雷流忍者、ゴウライジャーは「闇に生まれ、闇に生きる、雷流伝説の覇者にして、暗黒の忍」と語られてきた。その継承者は深紅の稲妻・角忍カブトライジャー霞 一甲と、蒼天の霹靂・牙忍クワガライジャー霞 一鍬兄弟。
 疾風流忍者、ハリケンジャー以上に優れた身体能力と戦闘力を持ち、一時は疾風流との本来のライバル関係をも逸脱した抗争に身を投じるが、やがてひとつの忍風戦隊へと合流していった。

 シノビマシンの技術を取り入れ、風神エネルギーエンジン付きのハングライダー「ハリケンウインガー」を駆使するハリケンジャーに対して、ゴウライジャー・霞兄弟は、スーパーバイク「バリサンダー」を使って大地を駆ける。
 最高速度750km/hというとてつもない性能は、実は500km/hのハリケンウインガーよりも高速度性能を有する。これはやはりシノビマシンの技術と言えるもので、一見すると架装されたホンダXR250のようだが、雷神エネルギーによって動作し、最高速度域では雷神エネルギーの相互作用も加わり、タイヤと地面の摩擦から、走行軌跡が炎上する。カウルから放電し、敵を電撃粉砕する機能もある。

 バリサンダーは、一甲用をカブトタイプ、一鍬用をクワガタイプと呼んでいるが、車体色と紋様以外は、2台とも共通仕様。霞兄弟がゴウライジャーに変身する際の小道具・ゴウライチェンジャーのシノビメダルを投げて召還する。
 シノビマシンやカラクリボール技術が、いつの時代に確立されたものかははっきりしないが、宇宙からもたらされたオーバーテクノロジーという推測は、様々な場面から推測できる。ただ、バリサンダーに関しては、20世紀後半のオートバイ技術との融合で、霞兄弟の数代前は、騎馬忍者であったと思われる。