《旦那様 今こそ腕立て伏せの成果を!》
               by アルフレッド

 少年時代、犯罪者によって両親を殺害されたブルース・ウエインは、そのトラウマを糧に自らの肉体を鍛え上げ、大富豪としての財力とコネクションを秘密裏に活用し、腐敗の街・ゴッサムシティに蔓延する悪の掃討に乗り出した。彼は、執事アルフレッドのサポートを受けつつ、漆黒のスーツとマントに身を固めてシティの闇夜に暗躍する。
 彼の正体を誰も知らない。しかしゴッサムの市民の誰もが、彼の名を知っている。
 彼の名はバットマン。その誕生と黎明の時を共にしたマシンが、戦闘車両タイプのバットモービルだ。


 エンジンは5.7L、340馬力のほかにジェットエンジンを装備(推力は不明)
 加速性能は5秒以内に96km/hに達し、ブースターボタンを押してジェットエンジンに点火すれ平坦地でも高さ1.2〜1.8m、飛距離18mが可能。
 運転席にはマルチモニターが装備され、通常のカメラの他、GPS、赤外線カメラと切り替え可能。射撃時は搭乗者が前方に移動して直接照準によりロケット砲を発射する。
 全幅3m×全長4.5、重量2.5tと意外と短い車体は、軍部が開発していたものだったが、諸事情により開発計画が絶たれ、放棄されていた。これをウエインが引き取り、専用に改修を施している。
 タイヤは前がHoosier社製レーシングカー用、後ろがInterco社製スーパー・スワンパーを使用。レーダーに感知されにくいステルス機能や頑丈な装甲を持つが、この剥き出しになったタイヤが弱点。ノーパンクタイヤへのバージョンアップが必須課題といわれる。
 運転時の視界は極度に悪く、攻撃時にいたっては前方の狭い範囲しか黙視できない。これは高速走行型戦車の生い立ちだが、運転手と射手が兼用というのも難点。この時点では、ウエインも相棒を持っておらず、自動制御で運転される。