≪パワー系ブンブンカー≫


 ブンブンカーシリーズはいずれも巨大ビークルとして開発されているが、それらはスーパーカー、クラシック、パトカーなど小型ビークル系と、ドーザー、ショベルといった重機類に属する大型ビークルに大別できる。
 そのすべてがブンブンジャーロボのアタッチメントとして各部にドッキングする設計から、車体の全長はすべて同サイズに作られている。小型といいながらスーパーカー類が異様なほどの巨大さということになるが、実は裏側には極めて合理的なパーツ製造がおこなわれている。
 ドーザーとショベル、ダンプカーとミキサーは、それぞれ共通シャーシブロックに別物の車体とそれに対応したギミックブロックが搭載されているのだ。
 極端なことを示せば、それらのシャーシは小型ビークル系にも供用されている。オフロードやワゴンなどは一見モノコックボディに見えるが、それではアタックモードのように車体を分割展開する機能との整合性が取れない。同時にロボのハードポイントのどこにでも追加装備できる共通シャーシフレーム+ボディの必要性が、ブンブンカーシリーズの特徴なのである。
 しかし、一部映像においては、小型、大型がそれらしい大きさで並走している場合もあり、ブンブンカーの全車種に、材質レベルから宇宙技術が用いられ、シャーシ、ボディどころかホイール、内部機構に至るまで伸縮巨大化を可能としているのかもしれない。


 ブンブンカーには派生型の存在も確認されている。
 ショベルの別バージョンが「スーパーブンブンショベル」(写真右)ととしてクリアボディーに仕立てられているが、この「スーパー」とはショベル自体のパワーアップが示唆されているだけではなく、ブンブンジャーロボを「スーパー化」させるギミックとして引用されるようだ。
 しかしショベル単体だけを見ると、ホイルローダー部分が二輪に簡略化され、およそスーパーと思いにくい。
 パワーショベルは2010年代既に双腕機が実用化されているので、スーパーショベルを名乗るならそれくらいの改良をやるべきだ。
 写真左はあくまでも架空の「スーパーブンブンショベル改」であり、劇中で扱われることは無い。