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イシュザーク00−X3は、シュトロブラムスとの技術提携によってユニオンセイバーが開発したマシン。カール・リヒター・ランドルは、このマシン以前からシュトロブラムスフランツ・ハイネルに設計を依頼し、ローリングコクピットシステムを採用しており、新型開発に当たってシュティールの新メカニズムであるリニアホイールの組み込みも視野に入れていたと推測できる。フォーミュラシルエットへのボディデザイン変更も、イシュザークのイメージを大きく進化させた。
しかし、2020年シーズンを見ると、リニアホイール自体には絶対的なアドバンテージがあったわけではなく、新条直輝がスポット参戦する日本GPからは、再び水素エンジンを搭載した00−X3/Uにビッグマイナーチェンジさせる。
00−X3/Uでは、ローリングコクピットを除くシュトロブラムスのシステムを捨て去り、パワーアップさせた水素エンジンを再び搭載した。
新条は復帰戦で無敵を誇ったアルザードを退け優勝、ランドルも2位を勝ち取る。翌年は開幕戦でダブルリタイアとなるが、第2戦ブラジルGP、第3戦南アフリカGPを連続して1−2フィニッシュを果たす。ドイツGPにおいては3度目の1−2フィニッシュ、ランドルがランキングトップに躍り出る傍ら、新条も3位にポジションする。後半は新条の1勝に終わるが、ユニオンセイバーのチームタイトル獲得に貢献した。
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