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《科学特捜隊の秘密兵器?》
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全体のシルエットは立花藤兵衛が本郷猛、滝和也とともに設計・開発した新型サイクロンに酷似している。ヘッドライト周りはこのモデルの後期型を踏襲しているようだ。
しかしサイドカウルの両側を見ると、立花レーシングのあのエンブレムも無い。ところがヘッドマークは赤と青のラインで描かれた流星マーク。これは国際科学警察機構日本支部に所在する「科学特捜隊」のエンブレムだ。
彼らが保有する陸海空機動力の中に、高性能オートバイの存在は確認されていなかった。サイクロンは、本郷猛、一文字隼人が戦闘形態に変身して使用するスーパーマシンであり、彼らもまた航空機や特殊潜航艇のような大型兵器を所有していない。
車体の存在を流れとして考えると、立花レーシングから科学特捜隊に対して、何らかの理由で1台を提供或いは貸与したのかもしれない。
邪説には「立花藤兵衛と科学特捜隊の村松敏夫キャップは、実は同一人物。百歩譲って双子の兄弟」といううわさもあったが、これも立証されたものではない。
このサイクロンが世に出たのはただ一度だけだと、記録は語る。
だがその記載内容には「馬鹿も休み休み言え」と反論したくなるようなもので、サイクロンを使用したのがM78星雲から来た銀色の巨人だというのだ。
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まったく厄介な話だが、それぞれリーグも制作陣も異なる2大ヒーローは、両制作サイドの超法規的な密約によって共闘した過去があった。
巨大化する仮面ライダーJよりも1年早く、仮面ライダー1号はウルトラマンとの共同戦線を経験し、その際に40m級への巨人になっている。両者は邂逅を記念して握手を交わし、このときウルトラマンはサイクロンに跨っていたのである。
それはいい。だがわざわざヘッドマークを科学特捜隊に置き換える理由がわからない。ライダーの巨大化は奇跡の力で起きたと語られているが、サイクロンのヘッドマークも同様の奇跡だったとでもいうのだろうか。
それでも、流星マークのなんと収まりの良いことか。収まり良すぎてもう溜飲を下げるしかない。
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※お断り 『スーパーバトル ウルトラマンVS仮面ライダー』(1993)のエンディングに登場しています。

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