《獣を超え、人を超え》

 20世紀末に地球侵攻を企てた異星文明ムゲ・ゾルバドス帝国に対し、地球文明はゲリラ抵抗を続けながら、汎用戦術戦闘兵器「獣戦機」の開発と戦線投入を果たし、戦局を覆す作戦に打って出た。
 「獣戦機」とは、特殊な地形や状況にも対応する形態変形機能を持つ4タイプの戦闘兵器に、パイロットの精神エネルギーを増幅・フィードバックすることでそれぞれの形態に合わせたビーストパターンを起動させ、その特性を攻撃力として具現化させるバイオ・ハイテクノロジーの結晶である。
 それは3種類のタンク及び自走砲と、1機の小型戦闘機としてロールアウトし、独自のフォーメーションによって通常攻撃能力を発揮する。また、アグレッシブ・ビーストモードに変形すると、獣の持つ闘争本能と戦闘能力が覚醒し、さらに各機体は固定火器から携帯火器をも扱うことのできるアグレッシブ・ヒューマロイドモードにも変形、これらのパターンを駆使してあらゆる戦闘状況に耐えられる。

《イーグルファイター》
 航空機なので詳細を割愛。しかし「やってやるぜ!」の一言だけで、ほぼ紹介は完了する。


《ビッグモス》
 
200mm榴弾砲をはじめ、4連大口径実弾砲、4連パルスレーザー、高速ロケットランチャー、ビームランチャーなどを装備する重火力戦車。アグレッシブ・ビースト時には4足歩行化し、マンモス形態となるほか、ヒューマロイド形態は「ダンクーガ」フォーメーションの中核を成す。高速運動性を除けば無いモノはないに等しく、獣戦機隊最強の兵力を誇る。


《ランドライガー》
 
2連装105mm滑空砲、3連スモークディスチャージャー2基、90mm榴弾砲2基を装備する自走砲特車。アグレッシブ・ビースト時には4足歩行化し、ライガー形態となるほか、「ダンクーガ」フォーメーションの右足を成す。高速運動性と火力支援能力に長けており、ビッグモスの護衛や後方攪乱ミッション等に優位性を持つ。イーグル、モスによって約70t近いダンクーガの巨体を支える上、これをある程度高速移動させるのだから、ただの右足の甲、とは呼びがたい。


《ランドクーガー》
 
88mm高収束ビーム速射砲、5連自己誘導型ミサイルランチャー2基を装備する高速多輪・キャタピラ併用特車。アグレッシブ・ビースト時には4足歩行化し、クーガ形態となるほか、「ダンクーガ」フォーメーションの左足を成す。こちらは偵察、斥候などの任務に優位性を持つが、ライガー同様3通りの変形機構を持ちつつ、ダンクーガの自重を支える意外に強固な車両。


《超獣機神》
 
ビーストモードを経て獣の闘争本能と人間の情緒、精神力が融合するとき、4機の獣戦機はドッキングフォーメーションを達成し、ダンクーガへと変形する。
 この最終形態は固定火器、携帯火器、大型剣、増加ブースターなど様々なオプション展開を図ることが可能。獣を超え、人を超えた、神の超戦機。多数のゲリラ支援を得たとはいえ、これ1機でほとんどの戦局を覆してしまったのだから、まさに理屈をも超えた無敵のマシンだ。