《こんな姿に誰がした?》
 無限キャリバーはイデリア侵略軍との戦闘で一度大破している。このときの修理では増加装甲の装備などが行われ、コンバットキャリバーとして戦線復帰したが、戦乱のあと機体はヨーロッパに搬送され、表向きにはAIを搭載した自律型バリアブルビークルとして異なる侵略者との戦いに投じられたと云われている。
 しかし実際にはAIが載せられたのではなく、やはり宇宙から訪れた機械生命が機体と融合し、自律というより意志そのものを持つ「トランスフォーマー・ロードバスター」へと進化したというのが定説だ。
 ロードバスターはヨーロッパにおいてはコンバットキャリバーとさほど変わらない形状で活動していたが、戦線が北米大陸に移ってから、機動性と防御装備に大幅な改修が施された。
 大きく変化した部分は、悪路走破性の向上として大径タイヤを履き、地上最低高のクリアランスを高めたことと、防弾キャノピーを追加しそれまでのジープタイプから装甲車仕様に強化した点があげられる。
 機体各部の装甲版にも強度向上が図られ、二足歩行形態時に胸部となるフロントカウルの形状も若干変更され、これに伴いフロントバンパー・ガード類とウインチもキャリバー時代とは異なるものが取りつけられている。
 ロードバスターを名乗る機械生命体はもとよりコマンドとしての能力に長けており、キャリバー時代以上の携行火器バリエーションを増やしている。
 また、増加装甲についてはコンバットキャリバーのハイ・ラミネートアーマーがトランスフォームを妨げるため、変形の合理性を考慮したパーツ構成が採用された。
 このモデファイにより、ビークル形態では別の車両ともいえる変化が生じているが、二足歩行形態をとるとキャリバー時代の面影がよくわかる。