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《DICEのテクノロジー ディノブレイク》 |
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D.I.C.E(DNA Integrated Cybernetic Enterprises)は、サービリオン銀河の文明社会が、同銀河系内で生じるあらゆる問題に対処するために設立した巨大組織。
わかりやすく言えば、サービリオン宇宙の「何でも屋」だ。救助や支援を求める要請があれば、彼等はこの銀河のいかなる場所へも急行し、トラブル解決にあたる。
彼等の主力装備は、スーパースーツ・ギルドジャケットと、恐竜型メカ生命体ビークル『ディノブレイカー』である。ディノブレイカーは、サービリオン銀河の科学が産み出した、遺伝子工学とサイバネティクステクノロジーの統合技術の成果。内骨格や生体組織の一部をメカニックに置き換え、遺伝子操作によって再生させた恐竜型生命体に、独自の変形(ディノブレイク)システムを与えたものだ。
DICEには、子供だけで編成された唯一のユニット、F−99が存在する。そのスタッフの1人、ジェット・シーゲルが搭乗するディノブレイカーが、「モトラプター」だ。高速オートバイからディノブレイクすると、モトラプターはヴェロキラプトルタイプのメカ生命体に転じ、その獰猛性と敏捷さを発揮させ、格闘戦を得意とする戦闘モードに切り替わる。鋭い前足のかぎ爪、巨大な顎、強力な尾による攻撃能力を有する。
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ディノブレイカーはこのほか、2輪オートバイ型モトティラノ。3輪スクート型パラトライカー、ランベオとラッカー。4輪ビークル型ディメトローダー、ナイトレックス。ホバークラフト・フライト型ホバープテラ、ホバーリンクス。ドリル型掘削車モノクロウラーなど複数の用途別ビークル生命体が存在する。
いずれも恐竜型への変形を踏襲しているところが特徴だが、なぜ恐竜型生命体を素体としているのかは不明だ。
外宇宙におけるメカ生命体の過去事例では、「ZOIC」(動物の〜もしくは動物的な)+「ANDROID」(アンドロイド、疑似生命体)からの造語で呼ばれる「ZOIDS」や、同種族と思われる「MECHA」(メカ、機械)+「BONE」(ボーン、骨組)の「MECHABONICA」(メカボニカ)などがあるが、遙か宇宙の彼方「ゾイドゾーン」の金属生命体と云われた「ZOIDS」や「MECHABONICA」は、サービリオン銀河文明とは異なる宇宙の産物である。ヘリック共和国とゼネバス帝国が覇権を争い、共和国が勝利したという未知の惑星ゾイドも、地球から遙か6万光年の距離にあるが、これもまたサービリオン銀河ではない。
ただ、ゾイド星ではその後ガイロス暗黒大陸軍との戦いや、地球人類が進出して金属生命体を持ち帰り、「装甲巨神Zナイト」と呼ばれる人型機動兵器が開発された逸話もあり、こうしたマテリアルや設計思想、技術力がサービリオン銀河にも伝播しているのかもしれない。
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ディノブレイカーの技術革新は、他の宇宙のメカ生命体に較べて、驚くほど小型化され、ほぼ完全な形態変形を行えることにある。
レブラプター、バイオメガラプトル、バイオラプターなど、モトラプターと形状やDNAを同一すると思われるZOIDSメカ生命体は、それぞれ十数mもの巨体である。また、グラビティウルフ型は重力子を収集・エネルギー化し力場を自在に操る優れたシステムで、自重を軽減して驚異的なスピードを得られるグラビティーホイールを装備しているが、高速移動形態(バイク型)へ変形した状態は、モトラプターほどの変形機構と
は言えない。ただし、ZOIDSメカ生命体は長きにわたる共和国、帝国の覇権戦争によって戦略兵器として進化を続けている。武装強化や武器搭載量の確保などから、サイズが大型化していく必然があり、それがディノブレイカーに劣っているというわけではない。
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