《炎神キャスト》
 炎神はマシンワールドの巨大生命体であり、純粋な「車両」ではない。人間界(ヒューマンワールド)では10分間が活動限界で、日常は魂とボディを分離し、「炎神ソウル」「炎神キャスト」として格納されている。キャスト状態の炎神はミニカーサイズにまで縮小されるが、元の姿は15mクラス、ジャイアン族のキャリゲーターに至っては全長約70mに及ぶ。
 スピードル
 コンドルとスーパースポーツカーの融合した炎神。ゴーオンレッドのパートナーであり、直情型の気質を持つ。ボディの後部に翼を展開するが、自力飛行はできず、ジャンプ時の安定翼程度の機能に留まっている。バスオン、ベアールVとの合体で、エンジンオーの基本形態を成し、頭部と両腕部、胸部を構成する。

 バスオン
 ライオンとバスの融合した知性派の炎神。ゴーオンブルーとコンビを組む。なぜか江戸っ子気質でべらんめぇ口調。馬力とトルク、ボディの頑丈さは5体の炎神随一で、突進攻撃を得意とするが、彼の信条は安全運転。ボディの上部にはバスオンミサイルを装備している。エンジンオー形態では脚部を構成する。

 ベアールV
 熊とRV(どこがだ?)の融合した炎神。ゴーオンイエローのパートナーで、ソウルは「愛嬌と度胸のタフガール」と自称する女の子である。ボディとシャーシーが上下に展開し、噛みつき攻撃をしかける。バスオンがべらんめぇかと思えば、彼女の言語は関西弁。エンジンオーの胴体部を構成する。
 バルカ
 ゴーオングリーンと行動する、オルカ(シャチ)と3輪トライク融合の炎神だが、あなたホントはシャーク(サメ)じゃないのか? と問いただしたくなる。しかしラテン系の明るく気楽なソウルなので、はぐらかされることは請け合い。ボディを回転させ、尾鰭「バルカッター」で攻撃する。エンジンオーの左腕を収納し、バルカがアタッチメントされると、エンジンオーバルカと呼ばれる。
 ガンパード
 ゴーオンブラックの相棒。シェパードとパトカーの融合した炎神なのだが、どちらのモチーフも、そうだと言われなければわからないし、言われたら言われたで腕組みして考え込みたくなる。正義感と一匹狼気質のソウル。ボディ前部というか、鼻先に「ガンパードガン」を持つ。エンジンオーの右腕を収納し、ガンパードがアタッチメントされると、エンジンオーガンパードと呼ばれる。
 キャリゲーター
 ジャイアン族の炎神。ジャイアン族は炎神同士を繋ぐ力があるらしく、彼はバルカやガンパードを背中に乗せるほか、その3体でガンバルオーへと合体する上、6体すべてを結集したエンジンオーG6のフォーメーションも可能。その際は頭部並びに脚部の下駄履きを担当する。アリゲーターとカーキャリアの融合というが、「ゲタ履き」まで含めると、ほとんど駄洒落のネーミング。本人のソウルはけっこう歌舞いている。