《被る、いや重なるバスターマシン》
 エネトロンエネルギー管理局に関連する転送研究センターのエンジニア、陣マサトは、システム暴走とヴァグラス誕生の折、亜空間に転送された一人であったが、転送時のトラブルが重なり他の研究員とは別の執務室にいたことも幸いして、一部のデータを除いてメイサヤの取り込みには巻き込まれなかった。
 彼は損傷した自分を亜空間内の格納庫で保管しつつ、これまでに開発していたバスターマシンをバディロイドであるビート・J・スタッグ(スタッグバスター)に委ね、自らはアバターを三次元世界に送り込むことで特命戦隊の支援を行う。。
 バスタービークルBC‐04ビートルは、全長57.7m、全幅19m、全高18.7mの超大型クレーン車であり、車体両サイドに機関砲を装備する他、20階建ての高層ビルよりも高く伸ばすことのできるクレーンアームを武器とする。
 陣(のアバター)自身がビートバスターとなって乗り込み、操縦する。この機体単体で、ブロックを組み替えることにより人型バスターマシン・ゴーバスタービートに変形する。
 その際、両腕はクレーンアームが兼ねるため、伸縮自在のパンチ攻撃が可能だ。
 アニマル形態では、機体の天地を反転させ、アームを衝角として扱うヘラクレスカブトムシへと変化する。これは言わばタンク形態に等しく全長は63.4m、全幅が26.6m、全高が24.2mへと大型化するが、最高速度はビークル時の時速250kmから、なんと950kmへのアップを果たす。
 どう考えてもビークル形態の方が速そうなのだが、天才エンジニアは細かいことにはこだわらない。アニマルモードにおいては、敵に取り付きエネトロンを吸収する機能を発揮する。
 出撃時にはビークル形態をとり、上部にビート・J・スタッグが操縦するSJ−05スタッグビートルを戦闘機形態で搭載する。
 スタッグビートルもまたクワガタムシタイプのタンク形態・アニマルモードに変形可能で、両車がドッキングすることで人型バスターマシン、バスターヘラクレスとなる。
 これらのマシンは亜空間に待機しており、ビート・J・スタッグだけが三次元世界に常駐し、転送時のマーカーポイントとして機能している。
 ビート、スタッグとも機体を構成するブロックは全てのバスターマシンと共通ジョイント機構を持ち、ゴーバスターエースやゴーバスターオーの増加装甲として活用可能。ゴーバスターオーは全機ドッキングによってグレートゴーバスターに強化され、亜空間戦闘も可能となる。