《双子の機動部隊員》
 型式:GBR-2 氷竜 (HYORYU)
 分類:AI搭載型ビークルロボット
 全高:20.5m 重量:重量:240t
 出力:225,000kw(3万馬力 GSライド)→337,500kw(4.5万馬力 ウルテクエンジン搭載)  
 型式:GBR-3 炎竜 (ENRYU)
 分類:AI搭載型ビークルロボット
 全高:20.5m 重量:235t(ミラーシールド装備時261t)
 出力:225,000kw(3万馬力 GSライド)→337,500kw(4.5万馬力 ウルテクエンジン搭載)
 GGG機動部隊に所属する双子の超AI搭載ビークルロボ。クレーン車が氷竜、梯子車が炎竜と呼ばれ、救助・戦闘支援を主任務とする。初期起動時間差(5秒)によって、氷竜が兄、炎竜が弟とされている。
 氷竜は沈着冷静な人格パターン、炎竜は直情型人格パターンを組まれており、一見凸凹コンビのように思えるが、そこは双子としてロールアウトされているだけに、兄弟双方がサポートをしあう思考を有する。この協調思考・シンパレート値を90%以上維持することで、2台はそれぞれ左右の半身へと変形、シンメトリカルドッキングによって、6万どころか80万馬力もの超スペックを誇る「超竜神」へと強化される。
 このシステム構成を実現するため、氷竜、炎竜とも架台に搭載するアタッチメント以外は、まったく同じ外観、性能で設計されている。クレーン、梯子以外で唯一異なる点は、重量において炎竜が5t軽量だが、これは梯子部分の構造体によるものと思われる。しかし炎竜は超竜神時にも構成パーツとして必要となるミラーシールドを携行するため、総重量では氷竜を越えている。
 単体でのウエート、装備重量の差について、超AIが氷竜と共通であることのパラドックスが内包されているらしく、炎竜はビークルからロボ形態に移行する際、着地時のバランス補正がうまくいかず、転倒癖がついてしまった。
 氷竜の基本装備は、右足に格納されるフリージングガン(超竜神の右腕を構成)をはじめ、右肩と左腰のフリージングライフル(クレーン部)、クレーンを腕に持ち、殴りつけるクレーントンファー、胸から対象を凍結させる冷風・チェストスリラーなどがある。
 炎竜でも同様にメルティングガン(超竜神の左腕を構成)、メルティングライフル、ラダートンファー、チェストウォーマーなどが氷竜の対象位置に取り付けられている。このほか、両者がコンビネーションで使用する硬化弾・ネット弾・炸裂弾などの発射機器ペンシルランチャーも備える。
 氷竜、炎竜の機体は後にシリーズ化が行われ、中国軍によるミキサー車・風龍とダンプカー・雷龍、シャッセールによるメーザー光線車・光竜とミサイル装甲車・闇竜などの双子ビークルロボが誕生していく。
 いずれもシンメトリカルドッキングが可能で、風龍と雷龍は撃龍神、光竜と闇竜は天竜神に変化できる。氷竜は後に雷龍とのドッキングで「幻竜神」を、炎竜も風龍と共に「強龍神」を産み出した。この事例はメカニカルな視点では可能だが、システムプログラムにはない。木星に存在する謎のエネルギー、ザ・パワーの影響によって実現することとなった。
 尚、光竜と闇竜は他の4台と異なり、超AIの人格プログラムが女性となっているのが特徴。ザ・パワーによる異種シンメトリカルドッキングを行うとどうなるかが、注目されている。