《燃えるレスキュー魂》

 ファイアーコマンダーは、救急戦隊のベーシックな機動救助機器だが、99マシンとは区別されている。
 フロントカウルには先端部に2門装備されたパルスレーザーカノン(アタッカーカノン)や、赤外線センサーのパトライトを装備。ボート部分のオプションを取り付けたサイドカー状態をコマンドアタッカーと呼称する。
 サイドカーのボート部分は、ドリルミサイルユニット、救命用アタッカーポッドなどを換装でき、これらを時速300キロで撃ち出す事ができる。マシンはゴーレッド、ゴーイエローが主に操縦する。
 スズキRF400をベースとしているが、なんと時速400キロという最高速度を誇る。アタッカーポッドを装備したコマンドアタッカー状態でも時速250キロで現場へ急行する。
 これはフォーミュラクラスのレーシシングチューンを凌駕する。救急戦隊の過酷な使用範囲から想像すると、世界耐久レースクラスのセッティングノウハウが盛り込まれているのかもしれない。
 救急戦隊を指揮する巽モンド博士は、現場に赴くときや、平常時に戦隊メンバーである子供たちとツーリングに出かける際も、自らオートバイを転がす熟年ライダーでもある。巽博士の年齢、世代を考えると、故ポップ吉村氏あたりとの親交があったかもしれない。もしもファイアーコマンダーに、あのヨシムラチューンと、その伝統を受け継いだモリワキエンジニアリングの手が入っているとしたら・・・と、つくばーどは独自に想像したくなる。