《スーパー戦隊黎明期の機動装備》

 国際秘密防衛機構イーグルは、黒十字軍の総攻撃によって日本の各支部を壊滅させた。各支部で生き残った5人の隊員は、江戸川総司令のもとに集い、秘密戦隊を再編成した。
 彼等に与えられた装備は、強化スーツとその収納武器。異形の飛行艇母艦と搭載タンク。そして陸上での機動力として、3台のオートバイであった。
 ゴレンジャーマシーンと呼ばれる3台は、単車のレッドマシーン、側車のブルーマシーン、グリーンマシーン。スーパー戦隊は後々、巨大ロボットや巨大ロボにドッキング変形する特殊マシンの数々を装備していくが、ロボ以外の標準装備は、すべてこのゴレンジャーにおいてフォーマットが形成されている。
 逆に言えば、飛行艇母艦こそ配備されたものの、黎明期の戦隊はこれといった固定火器もなく、ほとんど移動・追跡用のベーシックな機能しか持たないマシンで、2年間も戦い続けなくてはならなかった。
 この間、スーツ、母艦とともに、マシーンの強化更新が行われたことはせめてもの救いである。しかしながら、それらの装備の全てが、まるで揺動部隊であるかの如く目立つ奇抜な色彩と形状。とても秘密戦隊とは思えない茨の道を歩むこととなったのである。
 ゴレンジャーマシーンは、黒十字軍の要塞ナバロンを撃滅するため、爆薬を満載して要塞突入、自爆する。代わって、同様の構成となるスターマシーンが配備されるが、これも最終決戦ではゴレンジャーマシーンと同じ末路をたどった。