《宇宙刑事の機動マシン》

 宇宙犯罪組織マクーの地球侵略に対し、バード星銀河連邦警察のコム長官は、宇宙刑事一条寺烈を派遣した。またの名を宇宙刑事ギャバン。コンバットスーツを蒸着し、烈は暗黒のマクー空間に突入してベム怪獣に立ち向かう。
  マクー空間突入に愛用する小型マシンが、真紅の万能サイドカー・サイバリアン。車体前部からサイバリアンロケッターを、ボート側からはサイバリアンレーザーを発射する。
 バード星の優れた科学力は、全長2.3mのこのマシンに時速500キロの通常最高速度と、異次元航行能力を与えている。マクー空間という未知の次元に、むき出しで突入させる無謀さは、おそらくサイバリアンに匹敵するテクノロジーであるコンバットスーツへの信頼の高さを自負しているのだろう。
 サイドカータイプとはいっても、ボート側に座席はなく、格納武装と、ギャバンがレーザーブレードなどを使って高速戦闘をする際の移動台座のように扱われる。

 宇宙刑事ギャバンの活躍によってマクーは壊滅したが、超能力犯罪集団マドーが地球を狙っていた。
 バード星銀河連邦警察で訓練を受けていた伊賀電は、かつてギャバンに生命を救われた地球の若者だった。彼は超次元戦闘母艦グランドバースを与えられ、地球防衛に着任。メタルレッドのコンバットスーツを赤射蒸着、宇宙刑事シャリバンとなってマドーの魔怪獣を迎え撃つこととなった。
 シャリバンが幻夢界突入時や地上戦闘に使用するモトシャリアンは、サイバリアンの機動力をより向上させた小型マシン。モトシャリアンロケッターやモトシャリアンビーム等の固定武器を装備する。
 サイバリアンより200mm、全長が長くなっているが、総重量は80kg軽量化され320kgとされた。地上最高時速には変化はない。 オートバイというよりは、水上スクーターのようなフォルムが特徴。

 実は、バード星のメカニック技術には、SUZUKIが関与していたかもしれない。モトシャリアンなどのボディにも同社のエンブレムが確認されるほか、一条寺烈、伊賀電ともに、地球での常用にはSUZUKIジムニーを活用する。ジムニーは世界最高のマイクロ4WDであり、その性能をバード星銀河連邦警察も高く評価していたのだろう。
 彼等宇宙刑事は、3代目のシャイダーに至るまで、ジムニーを愛用していた。