《闇の眷属の傑作機》
 キバット族の工芸の匠・モトバット16世によって産み出されたという最強のアイアンホース。 それがマシンキバーだ。このマシンは魔皇力(アクティブフォース)によって動く、超自然と魔力と科学の結晶といわれる。
 魔皇力の発生は、キバット家代々に伝わる「魔皇石」を必要とし、その石はキバットバット3世が管理しているはずだが、マシンキバーの心臓部にも、同じ性質の石が封印されているようだ。
 実はオートバイの形状を模しているが、アッパーカウル・ブラッディフェイスの中には、ホースモンスターの脳髄が収められているほか、タイヤはガオーラドランの腹部の革から作られたソリッド構造というように、モンスターの有機体も組み込まれている。
 しかし感覚器官に相当するトライアングル・アイ(ヘットライト部分)には白輝石と呼ばれる魔石が使われたり、超音波発生器官のソニックウイングで意思疎通を行うなど、人工装置への依存度も高い。
 マシンキバーの動力システムは、クローフィーラーによって大気中のエネルギーをキャッチし、ブラッディタンクへと送り込む。これをブラッディコンバーターが魔皇力に変換、ブラッディーハートで増幅する。
 だが魔皇力とはそれほど容易に制御できるものではなく、余剰エネルギーが大きすぎると、ブラッディハートを自壊させてしまう。その対策としては、シルバニア・エクザップと呼ばれる「排力装置」を稼働させるほか、車体各部をシルバニア・コーティングによって封印支援している。
 最大出力/367.5kw、最高時速520kmを誇る鉄馬には、キバット族の同胞であることを示す紋章が刻印されており、幾多のモンスターから恐れられている。
 また、キバットバット3世が召還する魔神像・ブロンとの超融合合体を行い、ブロンブースターへとパワーアップすることも出来る。ブロンには自我はないが、強い魔皇力を宿しており、融合したものの能力を数倍に増幅する。この力により、最大出力は4263.5kw/12000rpm( フルブースト時 ) に跳ね上がり、定置最高速度は1550km/h (0→400m加速1.2秒 )をマークする。
 マシンキバー自体には、加速時にキバを守るシャドウベールが生成されるが、ブロンブースターの超高速においては、ブロン側からもエアブレイクフィールドを発生させ、空気抵抗を極限まで低減させたり、突撃攻撃にも活用する。
 ブロンブースターへ超融合後は、ブロンに組み込まれているマオーブーストエンジンが主動力となる。ブーストユニットは14基装備されている。
 爆発的な加速力によって、ブースト中はフロントホイールがウイリー状態になるため、ブロンの下半身部分にはウイリー走行を安定させる専用のホイールが内蔵されている。