《激走爆走のプログラム》

ゲームのバグから生まれたバグスターウイルスが人々を蝕む。
これに立ち向かう戦士たちが仮面ライダーと呼ばれる選ばれた医師たち。
彼らもまたプログラムによって作り出されるスーツやツールでレベルを上げる。
プログラムがどのようにしてそれらを実体化させ、
装備した人間の四肢をも組み替えることが可能なのかは謎である。
監察医・九条貴利矢(きゅうじょうきりや)に至っては、level2において自動2輪になってしまう。
仮面ライダーの記号もここまで変貌する時代なのだが、はっきり言って
もはやわけが分からない。

 九条貴利矢は取引によって手に入れたガシャットとドライバーによって仮面ライダーレーザーに変身する。爆走バイクに変身できるのはlevel2に格上げされてからだが、このアップデートは意外に容易にできる。
 この形態を持つことから、仮面ライダーレーザーはは「バイクゲーマー」 とも呼称される。エンジンユニットLA2-ERの補助によって、九条の体力はバイクの稼働エネルギーに転換される。この際、彼が最高速度で10キロの距離を走るために必要な体力は、100メートルを疾走する程度のカロリー消費で済むらしい。
 バイク形態でも単独で動くことができるが、性能を引き出すには運転役のライダーが必要だ。その理由は、セーフスタビライザーによる姿勢制御装置の適用範囲にあり、スタビライザー稼働時はオートバランサー機能が働くものの、一定速度までスピードダウンしなくてはならない。
 最高速度域に至る一定速度を超えると、スタビライザーが機能停止するため、バイクとしては自立できなくなるのだ。
 それを除けば、トレッド形状を変化させ地形を問わず走行状態を安定させるアクティブライドタイヤ、周囲の動態反応を検知しマーカーセットする索敵装置・シグナリアクトスパイクを装備するなど基本性能の高いプログラムが基になっている。
 九条は戦いの末その命もろとも消滅させられてしまった。彼から爆走バイクガシャットを譲り受けた仮面ライダーエグゼイドこと宝生永夢がキメワザスロットホルダーに爆走バイクガシャットを装填し、バイクとして召喚・使用している。