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ポップス・レーサーが主宰する「レーサー・モーターズ」の最新・最速マシン、「T180マッハ6」は、レーサー家の次男・スピードのデビューを優勝に導いた。兄・レックスのマシン、マッハ4とはカラーリングを反転させた白いボディは、よりシャープなトライデント・ノーズが特徴で、サンダーヘッド・レースウエイのデビュー戦では、10年間破られていなかった兄のコースレコードに迫るタイムをたたき出している。亡き兄を思うスピードが、ゴール直前でスロットルをゆるめなければ、コースレコードは確実に塗り替えられていた。
メジャーレースと言われるフジ・ヘレキシコン・サーキットでは、ローヤルトン一味を中心とするレースギルドの妨害を受け、大破・リタイアしてしまうが、ポップスの手によって修復を受け、新たにベルヌーイ収束器(エンジン出力の伝達装置といわれているが、詳細は不明)を加えられ、グランプリ・コロシアムの復帰戦は再び優勝を果たす。
ゼッケンは6番だが、このマシンもまた、マッハ4同様、マッハ号シリーズである。サーキット専用マシンとしてのレギュレーションを取り込んでいるため、ドライバーズシートは車体中心部に単座で設計され、レックスやスピードがプライベートで使用しているマッハ号・マッハ5のようにナビゲーターシートやトランクスペースは存在しない。また、フロントタイヤの放熱効率を高めるため、トライデントノーズの内側にもフロントタイヤを露出させていること、ノーズ先端に左右計6個のプロジェクターヘッドランプを装備していること、ダウンフォースを得るためのリアウイングを取り付けてあること、車体両サイドのエアインテーク位置の違いがのが、マッハ5からのデザイン・性能進化となっている。
T180型という型式は、4Gを超える横加速によって、車輪を180度ターンさせ、バンクを横滑りさせるコーナリング能力から名付けられている。
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