《悪の天才の野心を打ち砕け!》

 ロボット工学者・嵐田陽一郎は、ロボット帝国の独裁者・ララーシュタインのもとで、身長50m、重量300tの超合金バロニウム製ロボットを完成させた。しかし嵐田博士は、200万馬力のパワーとマッハ15で飛行するこのスーパーロボットを、破壊活動に使われることを恐れて爆破し、妻子と共に帝国を脱出した。密かに乗り込んだ外洋貿易船で帰国の途上、帝国の戦闘ロボットハイルV1がこれを襲撃、嵐田夫妻は殺害され、息子の陽だけが、唯一の生存者として救出された。
 陽は祖父・竜之介に引き取られて成長し、10年の歳月が流れる。国際科学救助隊KSSに所属した陽は、スーパーロボットの操縦者としての訓練を受けていた。
 ララーシュタインの侵略を予期した村野博士の手で、嵐田博士の開発したスーパーロボットは、この10年の間に2号機として完成しつつあったのだ。それがマッハバロンだった。
 ララーシュタインは、マッハバロンが未完成と予測し、ハイルV2を出撃させる。村野からマッハバロン完成の報告が竜之介に届けられた直後、侵入してきたロボット帝国兵士に竜之介が撃たれてしまう。竜之介は死の間際にマッハトリガーを陽に託した。
 自動航法でひた走るマッハトリガーは、KISS専用のシークレットロードに誘導され、海底の、さらに地下に設営されたドックへと導かれた。陽の前に、スーパーロボット・マッハバロンが姿を現す。ララーシュタインとの戦いの火ぶたが切って落とされた。
 
 マッハトリガーは、マッハバロンの操縦席へと嵐田陽を誘導するスーパーカー。陸上ではマッハバロンの爪先に装備されたハッチから入庫し、陽をシートごと頭部の操縦室へ搬送する。屋根ブロックに収納されている安定翼を広げ、リアブロックに増加されたジェットエンジンで飛行することが可能。空中ドッキングの際は、マッハバロンの背部から格納される。
 車体前部に2門のマシンガンを装備。もとはS30型のフェアレディZだが、オーナメントが両腕を前に突き出したマッハバロンのそれに交換されている。