《自由諸国首脳陣は否定しているが》
 自由主義国家の為の超国家的組織・SCUFFと、その実働部隊である緊急機動軍団「メガフォース」は実在する。
 メガフォースは世界109ヶ国から集められた超エリート兵士38000名で構成されており、1師団は装甲車兼司令車「タック・コム」3台、高速装甲車「メガデストロイヤー1」70台、小型高速装甲オートバイ「モト=デストロイヤー」130台、大型輸送機「ハーキュリーズ」13機が待機。暗号「O・H・L・A・S(オペレーション・フック・ライン・アンド・シンカー)」の発令で出動する。
 メガデストロイヤー1は、地域によっては「メガクルーザー」とも呼ばれているが、日本国の航空自衛隊と海上自衛隊が採用している四輪駆動車とは異なる。
 なぜなら、彼等がごく希なケースとして、その作戦行動を香港の映画会社に情報公開した1980年代初頭、既にメガクルーザーの呼称が使われている。さらにこのメガデストロイヤー1は、機関砲、レーザー銃、多目的マイクロミサイル、ガトリング砲などを装備し、作戦によっては車体色を自在に変えられ、無音走行まで可能な1人乗り戦闘兵器で、日本の四輪駆動車のような兵員輸送とは用途も違っている。
 香港映画は、制作費に87億円を費やしたというが、メガフォースが真の戦闘能力を披露するはずもなく、実車を極秘裏にスチル紹介するのみであった。映画会社はやむなく、総力をあげて各種戦闘兵器をプロップとして製作、特撮シーンを別撮りして映画を完成させたものの、「独自の解釈」でマシン性能を映像化したため、極めてチープで違和感だらけの映像となってしまった。
 今思えば、メガフォースが情報開示したという車両スチル自身が、メガフォースによっておふざけで作られた張りぼてのバギーやトラック、バイクを撮影したものではないかという疑惑を禁じ得ない。

※ このストーリーは100%フィクションであり、登場する全ての組織・団体、
固有名詞とも架空のモノであります。