《次元を裂いて飛んでくる凄いやつ》
 ガロガバラン星人に侵略され母星を滅ぼされたピースランド星人の一家族は、太陽系第三惑星に逃げ延び地球人として暮らしていた。
 彼等、防人ファミリーの長男である光は日本の自動車メーカーでテストドライバーの仕事を生業とていたが、この地球にもガロガバラン星人の侵略が始まり、超人ゾーンファイターとなって戦うこととなる。

 彼が日常の足として使っている日産スカイライン2000GTは、この時代若者の羨望の的とも云われた「ケンとメリーのスカイライン」の愛称を持つ。
 しかしガロガバランとの戦いに赴く際、異次元空間に突入しゾーンコンバートすることによってカナード、主翼、尾翼が展開し、タイヤはフェンダー内に格納され、テールエンドから飛行用推進機、天蓋からセンサーユニットが露出し「マイテイーライナー」へと変形を遂げる。

 ピースランド星人は恒星間航行に異次元を活用できる科学技術を有している。よってマイテイーライナーも同様に異次元を航行できるため、大気圏内外を飛行できる車両など驚くに値しない。
 派手なカラーリングは光の趣味なのかピースランド星の文化なのか不明だが、地球に隠れ住んでいたという防人家のメンタリティからは逸脱しているようにも思える。ということは、やはり光の趣味なのかもしれないが、あえて目立つ車両を使い、ガロガバランの目を引くことで地球人への危害を回避させようという思いがあるとも考えられる。

 マイテイーライナーをどれほどの地球人が目にしたかは定かでないが、後にケン・メリスカイラインは地球人の若者の一部において過激にいじり倒した改造車も出現している。ただし空を飛べるまでの模倣は不可能だったらしい。