《乗り手を選ばないライダーマシン》
 鴻上ファウンデーションが開発した量産特殊自動二輪で、自動販売機の待機形態と移動用バイク形態に変形する。
 自販機として街中に配置されており、セルメダルを投入するとカンドロイドと呼ばれる特殊ツールを取り出すことができ、変形させたマシン・ライドベンダーにはヘルメットとグラブも常備され、使用後は乗り捨て自由らしい。
 セルメダルはエネルギー源でもあるが、メダル1枚でどの程度の時間あるいは距離を移動できるのかは不明だ。
 車体材質は未知の金属ストロンジウム製で、AIブロック・ファウンデーションアイが自動走行、自立走行を司り、障害物回避センサー兼バランサーであるコンタクトエリミネーション、ヤミーを感知し、ファウンデーションアイへ情報を伝達するモンスターシーカー、後方警戒装置・ライディングテールなどとリンクしている。
 エンジンはO型8気筒方式でエネルギーを高圧縮・高燃焼し、出力への変換を負荷無しに行えるといわれているが、セルメダルがどのようにエネルギー変換を行っているのかは明らかにされていない。このエンジン形式も不可解なもので、外観から見受けられるエンジンブロックは、中心線から左右に割れて展開してしまうだけでなく、車体上半分のかなりのスペースに自販機モジュールとカンドロイドの収納を依存していることから、エンジン自体は別のブロックに配置されているとしか思えない。
 可能性としては、割れて展開する車体下半分の左右にシリンダー状の発動機関が内蔵されているのかもしれない。仮にそうだとすると、8気筒というのは半円配置4気筒ユニット2基とも想像できるが、わざわざO型とうたっているところにも謎がある。加速ブースト装置・ベンダブースターや、Oジェトロニックの作用によって排気をクリーン化するブーストエミッションを別途装備する。
 タイヤ銘柄はライドロスA/T、製造メーカーは不明。前輪、後輪とも自販機モードへの変形に際して左右に分割されるよう、特殊な形状で2本のタイヤが1本に接合されている。変形時にはウインカーがスタンドアップポインターとして機能し、形用ガイドラインを作り出す。